弁当が出る、、。
デリバリーの弁当なのだが、これが、また、まずい。
只で出るものなので、文句は言えないが、、。
なまじ、温かくなっているのが、いけない。
温めている時間が長いせいか、蒸れてしまっている。
ことに、野菜などが、いけない。ぐずぐず、なのである。
せっかく、取っていただいたもの。残すのももったいない、ので、
食べずに、持ち帰ることにする。
金を払っても、うまいもの、が食いたい!
何にしようか?
洋食。
帰り道でもあり、浅草で、ヨシカミにしよう。
ここは、いわゆる、六区(ろっく)、といわれる区域にあり、
寄席、映画館などが立ち並び、昔は、たいへんに、繁盛したところである。
ビートたけしが、出た、ストリップ劇場、フランス座など、東京喜劇のメッカでもあった。
カウンターに座る。
チキンライスと、ビール。
ここは、なんといっても、料理人達の手際の、あざやかさ、が見もの、である。
何人もいる、料理人達(メニューによって担当が決まっているようである。)
が、注文を次々と、捌いていくのが、カウンター越しに見える。
チキンライスの注文が入ると、若い料理人が登場し、
油を敷いたフライパンに、鶏肉を入れ、
カッ、カッ、カッ、とヘラで炒める。
火が上がる。
玉ねぎ、マッシュルーム続けて投入し、炒める。
飯を投入。
同じくカッ、カッ、カッ、と炒め、煽(あお)る。
この手つき、が実に、みごとなので、ある。
飯が、フワッ、フワッと、舞い上がる。
もちろん、こぼしたりしない。
味付け。
味見。
グリーピース投入。
火から下ろし、ケチャップ。
これが、通して、流れるような手際である。
チキンライスもうまかったが、
カツサンドを頼み、夜食用に、持ち帰りにしてもらう。
(よく、池波正太郎がやっていた、頼みかたである。
冷めても、うまかった。)
なにか、このところの、食い物への欲求不満が少し、解消された。
※平均点 2.654 合計 26人