誕生日も近く、(と言っても、とても、“祝える”年齢ではないが)
妻の希望により、寿司を食いに行くことになった。
昔から知ってはいたのだが、行こうと思うと、
開いてなかったりで、機会を逸していた、
合羽橋 太助寿司。
丁度、夕方、友人夫婦より夕食の誘いがあったので、
浅草で待合せ、同行することになった。
合羽橋は、来年引越すことになった、元浅草にもほど近い。
このあたりに、馴染みの寿司屋を作っておくのも、いい。
合羽橋の表通り中央から路地(かおう会通りというらしい)を西に入ったところ。
店構えはさほど、大きくもない。
入ると、まだ時間も早く、また連休中であるせいか、付け台には男の客二人ほど。
四人で、よい位置に座ってしまう。
手前から、五十格好の店主らしき人物を筆頭に、
若い板前が見えるだけでも、四人ほど。
全員が、ネクタイを締め、白いユニフォームというのか、上っ張りを綺麗に着ている。
様子がわからないので、とりあえず、1人前ずつ、貰う。
まぐろが、うまい。
生臭味などまったくない。
赤身の本当にうまい店というのは、意外に少ないものである。
1人前を食べ終わり、
いか。(すみいか。今が旬である。)
店主自慢の、生のとり貝。(三河湾産。)
ゴムのような、ものとは、大きな違いである。
柔らかく、旨みにあふれている。
巻物。
わさびを利かせた、のり巻(かんぴょう巻き)が好みである。
頼むと、半分を、芽ねぎとおかかを巻いたものも巻いてくれた。
(なんのことはない、猫まんまである。)
これもうまい。
なんと、これだけのものを、食べて呑んで、四人で\20,000以内。
安くて、しっかりした、江戸前の腕とねた。
店主の心意気が行き届いた、よい店である。