断腸亭料理日記

洋食 根津・香味屋「ハンバーグ」

 

1121(日)
今日は久しぶりりに、妻と映画。
銀座で、中国映画「スパイシー・ラブスープ」。
(これは、イマイチ。)

帰りに、昨日(20)「チューボーですよ」でやっていた、「ハンバーグ」。
麻生十番「Edoya」、丸の内「香味屋 帝劇店」、
虎ノ門「ホテルオークラ テラスレストラン」であったが、
見た目、うまそうであった「香味屋」。それも、根津の本店へ行くことにする。

場所は鶯谷・根岸の里、柳通。
最近、改装したのか、内装なども新しく、
「下町の洋食屋」にしては、かしこまった、レストラン風。
メニューも、コースメニュー、ワインリストなどある。
ウエイター氏も、ちょっと気取った感じ、を演出しようとしているように
見える。

「ハンバーグと、ライス」などという頼み方をするのに、
気が引けてしまう。

が、かまわず、
ビール(ヱビス)に、ハンバーグとライス。
妻は、ポークソテーとライス。
それから、二人で取り合せサラダ。

回りの客を見回してみても、きどった客は少ない。
頼んでいるメニューも、似たり寄ったり。

こうなると、店自体が浮いている、ともいえる。

ヱビスを飲みながら、待つ。

サラダ、ハンバーグ、ポークソテーと運ばれてくる。

ハンバーグは予想していたより、小さい。
長さ10cmほど。
しかし、厚みがある。3cm程度はあろうか。

ナイフで切って食べる

と、、、

表面の、焦げ目の薄い膜が、カリッ。
中がジュワ。

それも、非常になめらかで、繊細な食感である。
肉の旨みと、肉汁がじんわりと、口の中に広がる。

また、掛かっている、デミグラスソース。
これが、くどくもなく、何かの味が尖っているのでもなく、
かといって、さっぱりしているのでもない。

繊細で、微妙なバランスが取れた、表現しがたい味である。

ハンバーグと合わせて、なんともいえず、ご飯にあう。

なるほど、噂通り、の技。
これぞ、洋食屋のハンバーグである。

「飯に合う、洋食」考えてみれば、当たり前の話だが、
以外に、少ないのではないだろうか。

食べ終わるのが、惜しくなる、味。
ライスを大盛にすれば良かった、と、思ったくらいである。

店構えが、まだ、なんとなく、借り物、といった感じだが、
時間がたてば、落ち着いて、いくのだろう。

元気のいい、浅草ヨシカミ、や、人形町キラクとは、また違った、
東京洋食、職人技の店であるといえよう。

平均点  2.840      合計 25

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