断腸亭料理日記

博多駅

616日()
土曜AM10:00広島で会議。

金曜から広島へ入っている予定であったが
広島行きの飛行機は本数が少なく、
急遽、この日は福岡に入り、朝、新幹線で
広島入りすることにした。

福岡空港着が、夜9時過ぎ。
ここから、何軒か知っているホテルへ連絡を入れてみるが、
「全館満室」。

途方に暮れ、とりあえず、地下鉄で博多駅へ向かう。
福岡空港から、博多駅までは、10分もかからない。

博多駅に着き、再び、何軒かあたってみるが、やはりだめ。

10:00。
筆者と入れ替わり、富山への出張から帰京している、
妻へ、電話を入れ、心当たりを聞く。
妻は数年前、2,3ヶ月、やはり、福岡に長期出張で、滞在していたことがあった。

数件あたるが、やはりだめ。
知らない土地で、その日のねぐらがこの時間に決まらないのは、
つらいものがある。

遊びであれば、よいのだが、翌朝一番で、新幹線に乗らなくてはならず、
できれば、できれば、ゆっくり寝たい。

飯も食っていない。
雨も降ってきた、、。

博多駅構内には、とにかく、ラーメン屋が多い。

ついでに、九州在住および、九州出身の方以外の方に申し添えておくと、
こちらで、ラーメンといえば、とんこつ以外には、存在しない。

九州出身者に聞くと、軒並み、しょうゆ味のラーメンの初体験は、
サッポロ一番のしょうゆ味である、という。
しょうゆ味と、いえば、インスタント、と、決まっているようである。

閑話及第。

雨のそぼ降る、博多駅頭である。

その、沢山ある、博多駅のラーメン屋もすべて
とんこつラーメン屋である。

妻に再び電話をかけ、ホテル捜しをひとまず託し、
駅頭、コンビニの隣、カウンター式のラーメン屋に入る。

店は、カウンターの後ろで待っている人もいる。
繁盛しているようである。

店員は、若い男性3人に、女性2人。
皆、きびきびと働いている。
博多の飲食店(飲食店に限らないのだろうが、、)では
若い者と言えども、他の地域と比べ、よく働く。
ファーストフードでも、私語などは、あまり聞こえない。

焼豚ラーメンを頼む。
程なく運ばれる。

カウンターには、紅生姜と、辛子高菜(この組み合わせは多い)が
置かれているが、
今日は、なにも入れずに食べる。

味は、可もなく不可もなし(というのは、うまい、という、ことである。)。

「一杯のかけ蕎麦」ではないが、「一杯のとんこつラーメン」である。
店を出、妻に電話をすると、ホテルも多少遠いが、取れた。

ひとまず、よかった。
 
 
 

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