昨日、「いせ源」であんこう鍋を食べたが
今日も鍋。ねぎま鍋である。
マグロほほ肉を買っておいた。
しょうがじょうゆで焼いてもいいのだが、今日も寒い。鍋がいい。
ねぎま鍋とは、ねぎとまぐろである。
落語でもあまり知られていないが「ねぎまの殿様」という噺 (はなし)がある。
内容は「目黒の秋刀魚」と、ほぼ同工異曲である。
殿様がお忍びで下町へ行き、屋台で、庶民の食う「ねぎま」を気に入る、というもの。
昔は、まぐろ自体が赤身魚として、上等なものでなく、特に脂の強いトロの部分な
ぞは、血合いと共に、アラとして、ねぎま鍋などに使っていた、ようである。
いずれにしても、江戸庶民のかなり、下等な、しかし、うまいものであった。
ほほ肉は、今は、東京ではけっこう高いものになりつつある。
材料は、マグロほほ肉、ねぎ、春菊も安かったので入れる。
ほほ肉は食べやすい大きさにきる。
土鍋でもいいが、基本的には煮るというよりは、照り煮、に近いので、すき焼き用の鉄鍋を使う。
味付けはしょうゆと酒のみ。甘みは、一切、入れない。出汁(今日は、お湯)。
これは、ただ煮るだけ。煮えたそばから七味を振って、食う。
ビールから赤ワイン。
うまい。
マグロは火を通すと弾力が出る。
適度な脂があってうまい。
仕上げは、ここに飯を入れて、おじやにしてもいいが、
今日は、昨日買った、生の岩海苔があるため
岩海苔の味噌汁と飯に。
岩海苔の味噌汁は煮干しと鰹節の出汁、ねぎを散らして。
満足、満足。