・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、煮込み、である。
拙亭にはいわゆる「丼鍋」がある。
親子、カツ丼などに使う、片手の付いた、平型の小さな鍋である。
少し前に、\100ショップで買った。
1人前である。この丼鍋に直接、とっておいた昆布出汁、しょうゆ、みりん、
砂糖を入れ加熱し、アルコールを飛ばす。
少し、甘目を目指す。
玉ねぎを5mm幅の櫛(くし)形に切る。
先のカツをまな板にのせ、切る。
まだ温かく、サクッ、サクッ、と切れる。
なんとも、ここちいい。よく揚がっている。
切り口を見ると、中心部がほんの少しレアで、火が通りすぎていない。
たまたま、だが、いい出来である。
つゆを張った、丼鍋に、玉ねぎをまず入れる。
テレビ(男の食彩)では「玉ねぎは、半生」と言っていたが、
筆者は少し、煮えた方が好み。
玉ねぎのみ、先に煮る。
しんなり、してきたところに、切ったカツを並べて置く。
ここからは、煮すぎない。
鶏卵は、箸を刺す程度で、完全に溶かない、という。
なるほど、そうかも知れない。
さっ、と煮立てて。
卵は半熟、せっかく、カラッと揚がったカツを煮崩さない、と、いう。
ソーッと飯を盛った丼に移す。
ちょっとくずれた。
半熟とはいえ、卵がゆるすぎたか。
ん?、、
「ふたをして、煮る」のであった、、。
もはや遅い。
しかたなく、食う。
、、、、、。
しかし、なんのかんの、いうものの、うまい。
しろみ、が生なのも、飯と混ぜれば、なんということもない。
つゆの味もいい。
カツの、サックリ、も残っている。
なんと言っても、カツ丼である。
新橋の親爺も言っていたが、ガツガツと掻っ込むものである。
満腹、充分、満足である。
カツが上手く揚がったことで、今回はよし、とせねばなるまい。
ポイントは生パン粉とラードである。買い足してよかった。