断腸亭料理日記

いわしぬた

1月19日(火)

日曜に買って下ごしらえをしておいた生の鰯。
いいかげん食べないとまずい。
下ごしらえは塩をして軽く酢をしてある。

これはイタリアンでマリネにするというてもある。
今日はぬたに。
ぬたとはねぎの入った酢味噌あえ。

作る。

味噌は好みだが今日は赤味噌(八丁味噌)を使う。

白味噌(西京味噌)、もしくは赤と白を合せたもの
にしてもいい。

この赤・白の合わせは別に桜味噌ともいう。
この品名で売られてもいる。
江戸の古い味を伝えている料理屋・八百善のレシピでは
この桜味噌は多用されている。

もっと雑に普通の味噌汁に使う信州味噌、仙台味噌でも
当然酢味噌和えにはなる。もちろんこれでもいい。

どれを使うかはその時の素材、好みで選べばいい。

カラシを入れ、辛し酢味噌にする場合は白など。

我が家には(名古屋に来る前から)八丁味噌、西京味噌
は常時用意してある。

さほど上品とは言えぬ鰯ぬたには赤のみがいい。

味噌に酢、砂糖を入れ、混ぜる。
味見。
好みだがやはり私は砂糖は控えめ。

ねぎは外で食べるとわけぎを使っているが
当然これだけのために買うわけにはいかないので
普通の長ねぎ。
しかし、やはり青い部分は入れたい。
上の方から順に4〜5cmの長さに切り
さらに縦に半分、半円形に切る。

湯をわかしさっとボイル。
これは絶対、茹で過ぎない。
水が出てべちょべちょになり、ぬたとしては
最悪の仕上がりになってしまう。
ねぎはぬたの命。

時間はまあ、10秒。すぐに水にさらす。

水を切ってペーパーナプキンでていねいに水気を拭き取る。
(絞ってはいけない。ねぎのおいしさも絞ってしまう。)

わかめをもどし、いわしを切って
ねぎ、酢味噌と合せて完成。

食べる。

ぬたは鰯にも塩をけっこうしてあったので
少し塩辛かった。
ねぎはよい仕上がり。

酒は火鉢、鉄瓶セットでお澗をつけて。
 
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