夜、早めに引けてひつまぶしを食いに行く。
ひつまぶしは名古屋の名物。
名物にうまいものなしとはいうが、これだけは別。
鰻は好物だが名古屋に来て「新しいうなぎの世界が広がった」
というのは、少し言い過ぎだが、それくらいうまい料理である。
名古屋でも有名な店はいくつかあるが中でも
安くてうまい店、大友。
名古屋駅と伏見の間。
名古屋の中心部を流れる堀川に架かる納屋橋の
東詰めを北へ入ったところ。
近くに御園座もあり名古屋でも古い区域。
先日の居酒屋 大甚もこのあたりにある。
店は古くテーブル席6ほど、こぢんまりとしている。
ひつまぶしとは、いわゆるお櫃にご飯を盛り、この上に
細かめに刻んだうなぎがまぶして(散らして)あり
さらに刻み海苔がかけてある。
以前に名古屋式の鰻丼については書いたが
ひつまぶしの場合はより細く刻んである。
また、店によっては飯のなかにも
このうなぎが2段になっているものもある。
これを茶碗にしゃもじでよそって食べるわけである。
つまり、うなぎの混ぜご飯といった状態である。
最後の一膳は、お茶をかけうな茶にして食べる。
これがまたうまい。
前にも書いたが名古屋のうなぎのたれは
お茶をかけても、
負けぬくらいの濃いたれだからこその味。
このひつまぶしで\1400。
安くてうまい。名古屋 納屋橋 大友である。