断腸亭料理日記

中華丼 その2

    5月8日(土)
     名古屋である。

     夕方、買い物はしたのだが、
     考えていたメニュー(いわし、ぶりかま)はやめた。
     深い考えがあった、わけではない。

     突如として、中華丼、が食べたくなった。
     冷凍庫を見たら、いか、豚肉があったからでも、ある。
     ちょうど、朝、食べた、茹でたブロッコリーもある。

     この日記を書き始め、2回目に登場したものである。

     いか、豚肉を解凍する間に、いわしの処理。
     (2匹はしょうがとしょうゆで煮て作り置食材に。
     もう2匹はおろして塩をする。明日、スパゲティーにでもしよう。)

     先日登場の「肉野菜炒め」もそうだが、街の中華屋の中華丼のうまさ、である。

     作る。
     干し椎茸、きくらげをレンジでもどす。

     解凍した、いかは、一口に切り、さらに、格子目に飾り庖丁を入れる。
     豚肉も一口に切る。

     この、いかと、豚に、ほぐした卵白を揉み込み、片栗をまぶしておく。

     中華スープ(粉末)を用意。

     小鍋に湯を沸騰させ、いか、豚肉を湯通し。
     以前の反省で別々に、、。

     うー、、ん。さほど、上手く行かない。
     どうも、べちゃっとした感じになってしまう。
     卵白が多いのか、片栗粉が少ないのか。
     難しいものである。

     フライパンに油を熱する。
     にんにく。

     ここからは、一気。
     湯通しした豚肉。
     あおる。

     手つきはけっこう、我ながら、上手いものである。
     「べちゃ」の水分を、幾分でも、飛ばす。

     いか投入。
     あおる。
     これは短め。

     もどした、椎茸、きくらげ。
     もどし汁ごと。

     ボイルしてある、ブロッコリーは最後。

     中華スープ投入。

     味付け。
     塩、みりん、しょうゆ少々、白胡椒、気持ち砂糖。

     水溶き片栗粉。

     味見。よし。

     完成。

     飯は後にして、まず、この「うま煮」というのであろうか、これだけ食べる。

     座って、さあ、食べる。

     あ、仕上げのごま油を忘れた。
     まあ、よい。

     けっこう、いける
     目指す先が、周先生でなく、街の中華屋であれば
     御の字である。

     いかも、解凍した、するめいか、でさほど、身の厚いものではない。
     こんなものである。

     豚肉もまあ、まあ。
     下ごしらえの効果というのは、どのくらいあるのだろうか?
     少し、疑問にもなる。
     ま、しかし、そのまま、炒めるよりは
     卵白を揉み込むことによって、豚の旨味、の出た味にはなっている、といえよう。

     ブロッコリーもうまい。
     夢中でかっ込む、というメニューであろう。

     うまかった
 
 

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