断腸亭料理日記

いつもの昼飯

筆者の勤め先は、新宿区の市谷にあるのだが、
この界隈には、三島由紀夫が割腹自殺を遂げた、自衛隊をはじめ、日本育英会、JICA、など、
複数のお役所関連の施設がある。

週のうち、何回か、こうしたところの、レストランを利用させてもらっている。

1.印刷会館
なんといっても、外せないのが、ここである。
大蔵省印刷局の資料館のような施設である。
(お札のできるまで、といった展示をしている。)

こうした施設の食堂の特徴は、いわゆる、洋食、がある、ことである。
ここは、オムライス

オムライスなぞ、一見、どこにでもありそうなメニューと、いう感じもするが、
街で食べようと思うと、洋食専門店を探さなくてはならない。
セントラルキッチンのファミレス、給食に毛の生えたような
弊社の食堂なぞには、まず置いていない。

あたりまえのメニューだが、きちんとした職人にしかできないメニューなのである。

こうした、国の機関の食堂は,
戦後できたとして、どう短く見積もっても、
30年以上経っていよう。
当時の、ちょっと、いい食事は、洋食。
そのメニューが、そのまま、残っているのであろう。

革新、改革などとは無縁な、お役所ならでは、
というと、かなり皮肉な言い方だが、不幸中の幸いと言うべきか。

味は、普通。とにかく、量が多い。

2.にっしょう会館
(日本傷痍軍人会館?というのだろうか、その、関係の宿泊施設である。)
ここは、カツカレー

カツカレーと、いうのも、カレー専門店、それも、スタンドカレー
(ファーストフードに近い業態)のような所には必ずあるが、
やはり、ファミレス、社員食堂には、あまりないメニューである。

これも、量が、多い。
(カツはラードで、揚げてある。さほど、油に気を使っていないのか、
ちょっと、体調が悪いと、胸焼けがする。しかし、これが、また、よい。)

どちらにも共通するが、滅法うまい、とまではいかないが、水準以上。

普段の昼飯である。こんなものが、いい。

※平均点  2.433     合計 30人

 ホーム | 日記リスト7 | NEXT |BACK