断腸亭料理日記

湯島 花ふぶき

 
12月10日(金)
このところ、週末になると、風邪を引き
その上、今日は、会社で、TOEIC試験。
そんな、こんなで、この日記も書けないでいた。

今日は、落語好きの、友人「K」の結婚が決まった、ということで、
無沙汰をしていた、仲間で集まることになった。

7時過ぎ、そっと、オフィスを抜け、御徒町へ。
8時の待ち合わせである。

この店は、その友人「K」本人の、知己の店である。

JR御徒町駅から、数分。
店の前で待ち合わせ。

忘年会シーズンでもあり、また、人気に店であるのか、
外で、待っているグループもある。

また、ここは、落語家を呼んで、落語会も定期的に催しているようである。

ここの名物は「鶏の水炊き」である、という。

先ず、骨付の地鶏を、15時間以上、煮出したというスープが入った、
土鍋が登場する。

濃く、白濁したスープがいかにもうまそうである。

コンロに火を点け、温め、第1に、このスープのみをいただく。

誰もが、水炊きの最後のスープのうまさは知っているだろうが、
この、鍋は、最初から、これを楽しむ仕掛けになっている、のである。

軽く塩味がついており、脂っこくもなく、うまみのみが、溶け出したスープは、
五臓六腑に、しみわたるように、うまい。

次に、スープの中の、柔らかく煮こまれた、鶏肉を食べる。
これも、当然、うまい。

最後に、野菜を入れて、食べる。

なにか、通常の鍋の段取りを、逆回しにしているようである。

もちろん、スープが足りなくなれば、差し替えも付いている。
なんとも、行き届いている。

これこそ、「うまいもの」が判っている人の料理であろう。

酒も美味く、久々に、満足のいくものであった。。


※平均点  2.515      合計 33人

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