断腸亭料理日記2006
5月3日(水)第一食
依然として、連休。
朝起きた。
若干不規則にはなっているが、9時半、起床。
起きたら無性に、ポテトサラダが食いたかった。
昨日、鮨を食ったからであろうか。
魚を食うと、洋食が食いたくなる。
そういうことかも知れぬが、とにかくポテトサラダである。
どこかに食べに行こうか、とも考えた。
連休のこの時間にやっている洋食屋。
近所であれば、ヨシカミ、あたりであるが、
ポテトサラダはメニューとしてはなかっただろう。
作るか。
それからもう一つ。
チキンソテー。
例の、鉄のフライパンで、ある。
筆者はテフロンのフライパンを使っていたが、
秋刀魚を焼くのに、くっつく、といっていたところ、
プロの料理人の方からメールをいただき、
鉄のフライパンを使うことを勧められた。
それ以来、悪戦苦闘をしながらも、なんとか、この
鉄のフライパンを使い続けているわけであるが、
今日、この方から、先日の資生堂パーラーの件で、
メールをいただいたりしていた。
その連想から、フライパンで鶏を焼こう、と、思い付いたわけである。
じゃがいもをきれいに洗い、蒸し器、兼、圧力鍋にセットし、
鶏もも肉を買いに出る。
鶏は、肉の厚い部分に包丁を入れ、たっぷりと
塩胡椒をしておく。
じゃがいもは、蒸し上がったところで、面倒なので、皮はむかず、
そのまま潰す。
マヨネーズ、塩胡椒、さらに酢とオリーブオイル。
やはり味は濃い目が好きである。
OK。
鶏を焼く。
鉄のフライパンを煙が出るまで熱し、一度火を止め、
少し冷まし、オリーブオイルを敷く。
かなり熱くなっていたので煙りが出る。
さらに冷めるまで待つ。
よいかな。鶏を皮目から入れる。
OK。くっつかない。
弱火でじっくり。
この状態のままで側面と表面まで少し、色が変わってくるまで、
焼く、という教えであったので、これはできるだけ
励行している。
やはり、皮がパリパリになった方が、うまい。
また、ふたをした方が、早く熱が通るが、
パリパリ感としては、劣る。
気を付けているのは、そんなところだろうか。
完成。
もう少し、パリっとしてほしかったが、まあまあ、そこそこ。
ポテトサラダも、皮を取らなかったでのミテクレは今一つだが、
味はよい。
さて、今日はさわやかな五月晴れ。この後、落語の稽古がてら、
拙亭のある、浅草から、歩いて、亀戸まで行ってきた。
亀戸天神は、藤の盛りである。
往復歩き通すつもりもなかったのだが、結局、歩いてしまった。
片道45分。
歩いたのは初めてであったが、こんなもので行くのである。
池波作品を読んでいる方であれば、おわかりだろうが、
江戸が舞台の鬼平も剣客は、みな地名がきちんと描かれ、
籠に乗るしても、歩くにしても、きちんと時間も書かれている。
平蔵が、鎌倉河岸の役宅から、亀戸天神まで行く。
秋山小兵衛も、鐘ヶ淵の隠宅から、歩く。
筆者、この徒歩の場合の距離感覚に今一つ実感がなかった。
拙亭のある浅草から駒形橋を渡り、横川を渡り、横十軒川を渡って
亀戸の天神様である。
つまり、本所を東西に横切る距離感である。
実感としては、意外と近い。
結局、往復2時間。一刻。歩いた、ということ。
片道一里ほどだろうか。
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