断腸亭料理日記2006
3月28日(火)夜
さて、今日は花見。
今年の東京の開花宣言は、3/22で、あったか。
かなり早かった。
それから一週間。
土日であっという間に、満開近くなった。
花見といっても、今日の会は、筆者も知っている妻の友人ら、と。
外で歩きながら見た後に食事、どこがいい?、どこでもいい、
と、相談を受け、なぜか筆者が決めることになった。
そこで、筆者のオフィスのそば、市ヶ谷の外濠土手で、見て
フレンチのグローブ・デュ・モンドか、中国飯店はどうか?。
前週、TELしてみると、グローブ・デュ・モンドは
既に一杯。夜は初めてであったが、さほど大きな店でもないので
すぐに一杯になるのか、あるいは、花見時期であるからか、、。
そこで、中国飯店へ。
こちらは、大きな店である。問題はない。
当日、缶ビールを買って市ヶ谷駅前の交番で、五人、待ち合わせ。
土手を桜花を見ながら飯田橋方向へ、そこから靖国神社へ。
門の外から、一応、お参り。
ここから、目と鼻の先、千鳥ヶ淵へもまわってみることに。
千鳥ヶ淵の桜花は、テレビのニュースや、車などから
遠目に見たことはあったが、東京に住んでいながら、こうしてを、
きちんと見るのは、初めてである。
内濠の内外の高い土手に、鈴なりの桜花。
濠の水面まで枝が張り出している。
場所が場所だけに、手入れもよくされているのであろうが、
なるほど、見事なものである。
ライトアップをされている内堀の土手を、インド大使館脇から、
半蔵門方向へ。
(濠側の写真は、チャチなデジカメではうまく取れない。
これは歩いている、土手、頭上の桜花、で、ある。)
予約した時間もあるので、タクシーで中国飯店まで戻る。
さて、だいぶ冷えてしまった。
紹興酒を温かくしてもらう。
アメリカ生活の長い、妻の友人が、紹興酒には、乾燥プラムを入れる、
というのを言い出し、店に聞いてみると、ある、という。
紹興酒用なのであろうか、お猪口に入るくらいの小さな
乾燥梅干のような、ものが出てきた。
ご相伴にあずかる。
日本では、ザラ目の砂糖を入れたりするが、
乾燥プラムというのは、初めてである。
結構甘くなり、また、香りもあり、乙なものである。
また、こうしたものが常備してある、中国飯店も、なかなかのものであろう。
前菜は、盛り合わせ。そして、名物の黒酢酢豚、は決まり。
魚はどんなものがよいかと聞いてみると、
蒸したものなんかが、オーソドックスですね、
ということで、それをもらう。
それから、青菜炒め。
最後は、筆者にはランチでお馴染みだが、酸辣湯麺
(北京スープ)。
まずは、前菜。頼んだわけではないが、すべて小皿に取分けて、
出してくれる。
蒸し鶏、クラゲ、ピータン。
蒸し鶏が、なかなかのものである。
ねぎのみじん切りがまぶされているのだが、ねぎだけではないようで、
また、胡麻油なども入っていようか。
柔らかな鶏肉に、旨みと香りが添えられており、
とても上品に仕上がっている。
さて、黒酢酢豚。
肉以外の具はまったくなし。
から揚げ肉と、黒酢の餡のみ。
先日、チューボーですよ、を見て、自作したもの。
見た目も味も、ほとんど同じもの、である。
酢も強過ぎず、うまい。
もちろん、ここで食べたのは初めてではある。
テレビで見ただけだが、断腸亭の料理センスもまんざら捨てたものでは
なかろう、と、たまには、自画自賛。
蒸した魚。
白身の魚に、薄いつゆがかけ回され、香菜が載せられている。
魚は、ハタであるという。
身がプリプリとし、さっぱりと食わせる。
青菜。
若筍の素揚げにしたものが添えられている。
青菜は、つるむらさき。
早春らしい若筍がまた、乙、で、ある。
やはり、中国飯店、只者ではない。
酸辣湯麺
これは、三人前をシェア。
毎度書いているが、うまい。
デザートは、白玉をもらう。
きんもくせいの花が入り香りもする、澄んだ甘いつゆに
胡麻餡の入った白玉。
これも、なかなか上品で、うまい。
中国飯店、夜も仕事関係の宴会で来たことがあったが
落ち着いて食べたのは初めてである。
コースで頼むと一人、安くとも、¥7000を越える。
そこで、こんなメニューでシェアしたわけだが、
これで、充分。
一人、¥5〜6000程度。
同行の4人もみな、満足してもらえた。
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