断腸亭料理日記2006

浅草・洋食・ヨシカミ

6月21日(水)夜

仕事も少し忙しい。

雑誌のゲラが何回かに分けて上がったが、
最後のものが上がり、目を通す。
プロフィールを編集の方が作って下さったのだが、
『落語家・江戸文化研究家』、とのこと。
落語家、というのは、違う。
むろんプロではない。勝手に名乗ってはいけないものである。
これは、落語人、という言葉に代えてもらった。
実際に、こんな言葉はないが、それなりに、雰囲気は伝わるであろう
と、考えたのである。

江戸文化研究家。
ほう、そうであったか、、、!。

まあ、雑誌の記事で、こいつは何者?、ただの普通の人、少し池波正太郎と
料理に詳しい人、では形にならない。
そこで、江戸文化研究家、ということなのであろう。
本質的には、肩書きなどなんでもよいが、
なにか、こうしたものが付くと、筆者のようなものでも
それなりに見えてしまうのは、肩書きの魔力である。

着物を着て、扇子を広げた写真に、
落語人・江戸文化研究家、断腸亭錠志。
そういうことになった。
(ずいぶん怪しい感じである。)

さて、夜。
今日はなにを食おうか。
昨日は焼き鳥であった。

洋食がよい。
久しぶりに、ヨシカミへでもいって、チキンライスを食おうか。

昨年12月

20時過ぎ、オフィスを出て、歩きながら稽古。
普通は電車の中では、かなり怪しい人、になってしまうので
やらないのだが、今日は時間がないので、そのまま椅子に座っても続ける。
目を閉じ、できるだけおとなしくしてみる。

新御徒町でTX(つくばエクスプレス)に乗り換え、浅草まで。
一駅乗るだけなのに、地中深くに潜るこれに乗るのは、どうも変な感じである。
しかしTXの浅草駅は国際通り、六区に出るので、ヨシカミには便利である。

この時間でも、それなりにお客さんは入っている。
ヨシカミがよいのは、そこそこ遅い時間までやっていることである。
浅草の普通の店は夜が本当に早い。

カウンターに座る。
コの字型に曲がった手前の方。

ビールをもらう。
今日は、チキンライスと共にコンビネーションサラダも食べたかった。
二つを頼む。

つまみで出てくる、揚げたかき餅で、スーパードライを呑む。
喉が渇いているので、ガブガブ呑んでしまう。
スーパードライは本当に呑みやすいビールである。

カウンターでも手前側はサラダやカツサンドを作る目の前である。
レタスやトマトを切ってボールに入れ、
ドレッシング(マヨネーズ?)を入れ、
リズムよくボールを振りながらよく和える。
こうして、下の方の野菜にもあらかじめドレッシングをきちんと
行き渡らせているのである。
この手間は大事である。
そして、皿に盛り付け、ホワイトアスパラなどを載せ、
さらに、上からマヨネーズをかける。

できた。


ドレッシング、マヨネーズは全体にきちんと行き渡っているのだが
味が薄めのせいか、くどくはなく、ちょうどよい。

そして、いつものチキンライス。
毎度ながら、味が濃く、うまい。

疲れた。
帰りはタクシー、ワンメーター。




HP



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