断腸亭料理日記2006

落語会前日・

北上野(下谷万年町)・龍ちゃんラーメン

6月24日(土)第二食

さて、いよいよ前日となった。
断腸亭落語会、で、ある。
(これが配信される頃には、すべて終わっていることだろう。)

第一食は、ねぎどん

帰宅し、マンションの集会が昼まで。
それから、落語会のプログラム、と、いうのか、
来て下さった方に読んでいただくための
ちょっとした、チラシのようなものを作る。

思いがけず、時間がかかり、4時頃、上野駅前、昭和通りと浅草通りの
交差点のキンコーズまで、コピーに出る。
むろん、下駄。歩きながら稽古。
コピーを終える。

何か食べよう。

なんだろう。
ラーメンが食べたかったのだが、
この界隈であれば、上野大勝軒
も、あるが、バイク屋街にある、龍ちゃんラーメンという店。
行こう行こうと思いつつ、なかなか、行けなかったところである。

キンコーズから昭和通りを北上。

ここは今は東上野四丁目から、北上野一丁目という町名である。
以前は、下谷万年町。江戸の頃は、山崎町といった。

明治になってから、万年町という名前に代わったようである。
古今亭志ん生師の名演で有名な、黄金餅。
その貧乏長屋の舞台が、この山崎町、万年町である。
現代、そんな面影はさすがにまったくないが、
このあたり、名代の貧乏長屋の密集地帯であったという。

黄金餅の詳細はこちら↓。)

バイクには筆者、縁がないので、素通り。
そのバイク屋に挟まれたビルの一階。
外に、椅子が置かれ、その脇で、屋外で鶏肉を焼いている。

塩ラーメン、焼き鳥など書かれた看板も外に出ている。

中はカウンター。4〜5人も座れば一杯。
筆者と同年輩か、少し若いか、近所とおぼしきお兄さんが
ちいちゃな子供を連れて、チューハイを呑んでいる。
土曜の夕方らしい、よい風景である。

作っているのは、北関東訛りの強い、パンチパーマのおとっつぁん。

ここはいったい、なに屋なのだろうか。
ラーメン、焼き鳥、もつ焼き、その他つまみに、チューハイ、
ホッピーもある。
なかなか、おもしろい店である。

鶏が売りなのであろうか。
塩ラーメンに鶏チャーシュー入り(¥600)を頼む。


鶏チャーシューというのは、まあ、店の外で焼いていた
ものかどうかはわからぬが、軽く下味を付けて焼いた鶏が
載っている。

塩味スープは、さっぱりとしているが、コクがある。
そして、かなり、塩気が強い。
麺も堅茹でで、ちょっと、がんこラーメンを思い出す。
筆者は嫌いではない味である。

¥600は安いであろう。
なかなか、うまかった。

店を出、昭和通りから、裏通りへ入る。
この裏には、地下鉄銀座線の車庫、と、いうのか、
小さな引込み線が、地上にある。
路地が線路を横切り、踏み切りもある。
地下鉄の踏み切り、というのはもしかすると
ここだけではなかろうか。
ちょっとおもしろいところである。

帰りもむろん、噺をさらいながら、帰宅。
(さて、本番、どうなることやら、、。)


地図



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