断腸亭料理日記2006
2月16日(木)夜
さて、今日も例によって、仕事をしながら、
7時前、なにを食べようか、と考える。
2〜3日前から、カレーが食べたかった。
カレーといっても、インドカレーではなく、普通のカレーで、ある。
オフィスの近所では、以前は、左内坂にパク森
があったが、閉店してしまった。
お濠の向こうの店はやっているようだが、
あそこまで、歩いていくのも、少し荷である。
夜は行ったことはないが、神楽坂のめとろ
と、いう手もあるが、、タクシー?、、、それほどの店ではない。
で、あれば、いっそのこと、有楽町まで、ジャポネの
インディアン、は、どうだろうか。
よし、決めた!。
オフィスを飛び出し、有楽町線市ヶ谷駅へ。
有楽町到着。
インズに急ぐ。
7:40。カウンターに二人、、。
あれ?様子がヘンである。
「7時半までなんです、、。」
と、お兄さん。
ありゃ、、。
前回7時半前に着いたが、列は、随分あり、営業は、結局8時過ぎまで
まだまだやっていた。
列があり、客が途切れなければ、閉めないのであろう。
今日は、切れた、そういうことか。
残念、、、。
どうしたものか、、。仕方がない。
こんな時の、辛来飯(からいらいす)の店・ニューキャッスル。
外濠通りを渡り、ニューキャッスルまではすぐ、である。
やってる、やってる。よかった。
(ちなみに、こちらは、9時まで。)
古い喫茶店風(本来はここは、喫茶店である。)の店内に、
若い女性の二人組み、若めのカップル。
少し、女性寄りの客層、である。
夜来たのは初めて、かも知れない。
優しいおかあさん、と、厨房におとうさん。
席に着き、一番大きな、ツンカマ。
大盛(大森)、蒲田(大森(大盛)の先)、ツンカマ(蒲田の次)。
京浜東北線の駅名の、シャレ、で、ある。
生ビールがある。
これも、頼む。
急いで来たため、喉がカラカラである。
ほぼ、一気に呑んでしまう。
きたきた。
流石に、大きい。
上の大盛は、普通であれば、小盛。
蒲田あたりで、普通盛、である。
そして、このツンカマ、で、やっと大盛。
半熟の目玉焼きが、のっている。
これを、まず、潰して、食べる。
ここのカレー、見た目の色は、かなり濃いブラウン。
粘度も高い。
また、味も濃く、深い。
ヘビーといってもよいかも知れない。
さらに、辛さもそこそこ、あり、量も充分。
満足、で、ある。
ジャポネのサブ、にしてしまうのは、
もったいない、いや、申し訳ない。
「ありがとうございます。」
と、優しく、丁寧なおかあさんの声に、送られて
細かい雨のそぼ降る、銀座の街へ出る。
このおかあさんの言葉、前に書いたことがあるが、
「ありがとうございました」ではなく「ありがとうございます」
で、送り出されるのは、やはり、違って感じる。
これは、そう思って聞くせい、ばかりではない。
このおかあさんの「ありがとうございます」には、余韻が残る。
よいものである。
帰り、甘いものが食べたくなり、木村屋で、あんぱんを買って
銀座線で帰宅する。
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