断腸亭料理日記2006
今日も引き続き、箱根。
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12月23日(土)昼
さて、昼飯は、どうしようか。
いつも、基本的には、外へ出る。
湯元にある洋食屋へいってみようかということになる。
朝、食べ過ぎたので、13時頃、福住楼を出る。
今日はさほど寒くはない。
塔ノ沢から、湯元までは、すぐ、で、ある。
福住楼は塔ノ沢の入り口にある。
国道一号線、早川に架かる千歳橋を渡り、すぐに、トンネルをくぐる。
山は紅葉(もみじ)というには、時期は遅いのであろうが、
冬枯れというまでに、葉がない、というのでもなく、
道路にも赤く色がついた楓の葉などが落ちている。
トンネルを抜け、しばらくいくと、旭橋という上下線二本に分かれた
橋を渡ると、もう箱根湯元、で、ある。
しばらくいって、おみやげやが軒を連ねる通りの路地を早川側に折れる。
洋食、スコット。
すぐに見つかる。路地の右側。
湯元の見番の裏、で、ある。
見番からは、お稽古の三味線や、小唄が聞こえる。
着いたのは、13時15分。
事前に、TELはしておいたのだが、特に予約もしなかった。
一杯。13時35分であれば、あく、という。
店の中では待てないので、しばらく時間を潰してくれば、
ということで、一度、外へ出る。
お世辞にも、愛想がよい、とはいえない。
(どうも、いつもここはそのようである。)
混んでいるのなら、時間を決めて、予約をしますか?ぐらい、
TELをしているのであるから、聞いてもよさそうなものだろう、
などと、話をしつつ、一度出る。
湯本駅方面へ行き、今度は、早川沿いの細い道を戻る。
ちょうど、湯元の旅館の裏にあたる。
ぶるぶらと、戻り、ちょうど時間。
店は先の、奥さん(?)と、髭のご主人の二人でやっているようである。
子供連れお断り、というのも看板。
まあ、注文の多い料理店、で、ある。
広くもないが、狭くもない。
とりあえず、瓶ビールをもらう。
メニューは、フライもの、ステーキ、ご飯ものなど
洋食のメニューは一通りある。
また、セットものもある。
カレーが食べたかったので、ポークのシチュー風カレー、というもの。
それから、有頭海老フライ1本と、カニクリームコロッケ2個。
フライものは一つずづ頼める。
まず、有頭エビフライ。
かなり衣がしっかりしている。
ちょっと、浅草のグリルグランドを、思い出す。
海老自体の味も、しっかり身がしまり、うまい。
この揚げ具合は、只者ではない。
頭の味噌まで、しっかり食べる。
カニクリームコロッケ。
むむ、これは、カニはカニでも、カニ味噌入りコロッケである。
クリームの中に、カニ味噌が入っている。
ちょっと、珍しい。
筆者、カニ味噌は、さほど、得意ではない。が、
クリームコロッケとしては、十分うまい。
ポークのシチュー風カレー。
シチュー風などといっているが、カレーである。
それも、デミグラス系のカレー、洋食屋というよりは、フレンチのシェフが
作るような、こってりとしたカレー、で、ある。
豚肉は、バラ肉の角切りである。
細かい話だが、この肉、柔らかいのであるが、
エッジが立っている、と、いうのか、煮崩れていない。
柔らかく煮込むというと、トロトロ、というのはよく見るが、
しっかりと形と食感を残したところを狙っている、
と、いうことであろう。
むろん、ソースもうまい。
やはり、只者ではない。
かなりうまかった。
ここの奥さん。
口は悪いが、気は優しい、というやつ、かもしれない。
もしかしたら、ポンポンいうのは、
東京下町出身の方かもしれない。
勘定をして、一号線まで戻る。
一号線、セブンイレブンの隣に出ている、
おばさんが干物を焼きながら売っている、軽自動車の行商の魚屋で、
いかの塩辛、その先の藤屋という梅干やで、内儀(かみ)さんは、
梅干を買い、ぶらぶらと、塔ノ沢、福住楼まで、戻る。
この項、続く。
洋食 スコット
0460-5-7744
神奈川県足柄下郡箱根町湯本694
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