断腸亭料理日記2006
8月8日(火)夜
あまりにも、つき過ぎているようだが、
またまた、立ち呑み、である。
いや、立ち呑み、を標榜しているが、バー、あるいは居酒屋、
といった方がよいかもしれない。
そして、カレーやでもあり、、、。
不思議で、おもしろい店である。
場所は、オフィスにも程近い、曙橋。
都営新宿線の曙橋駅である。
まずは、歴史から。
曙橋は、当然ながら橋の名であるが、ご存知のように、
川にかかる橋ではない。
外苑東通りが靖国通り(新宿通り)が立体交差する橋である。
この橋ができたのは戦後も、1957年(昭和32年)。
橋の名前の由来は、公募らしい。
では、外苑東通りの歴史は?、と、いえば、
戦前から原型はあったらしい。
(曙橋の由来、詳細はWikipediaをご参照されたい。妙に詳しい。)
そして、江戸の頃。
このあたり、窪地でもあり、古くは、蓮池、と、いう池があったようだ。
地図にも、名前が残っている。
(今は靖国通りから、外苑東通りへ上がる坂になっているが、
この坂の名前が合羽坂というが、蓮池に河童がいたとか、いないとか、
から、名前がついた、などという話もあるようである。)
そして、このあたりを語るには、尾張藩の広大な屋敷を
抜きにしては、語れない。明治になり、陸軍士官学校、
戦後、自衛隊市谷駐屯地、そして、現在は防衛庁。
それから、津の守坂に名前に残っている、松平摂津守屋敷、御先手組などの
幕府組屋敷、寺などが混在する。町屋は、市谷谷町など。
また、この市谷谷町という名前で、このあたりまで、市谷、という名前で
呼ばれていたこともわかる。
くしくも、この市谷谷町が、今の、あけぼのばし通り(旧フジテレビ通り)、
であり、今の住吉町である。
これは取りも直さず、この通りが、江戸の頃からあったということである。
思いがけず、前置きが長くなってしまった。
意外に、おもしろい、曙橋界隈市谷側の歴史である。
(靖国通りの南側が四谷である。四谷側の歴史にも触れなければならないが、
既に相当に長いので、別の機会に。)
ともかくも、曙橋のあけぼのばし通りの入口付近左側。
ビルの半地下に、この店はある。
入ってみると、テーブル4つほどと、カウンター。
広くはない。
最初にも書いたが、立ち呑みというよりは、
バーカウンターといったほうがよいスペースがある。
テーブルには女性の6人組。カウンターに一人の女性。
(入った時点では、お客はすべて女性であった、ということである。)
モティ、という名前は、まさかに、赤坂の老舗モティ
とは、関係はあるまい。
こちらは、筆者と同年輩か少し若いか、日本人の男性二人でやっている。
メニューはカレーやナン、タンドリーチキンなどもある。
また、呑み物は、生ビールは、例のハートランド、ベルギーの
ヒューガルデン。それから、キングフィッシャーなど、インドのビール各種。
タイのシンハ、それからスリランカ、ベトナムのビール、そして、
なぜか、メキシコのコロナ。
カクテル、焼酎、日本酒地酒カップ、ホッピーまで置いている。
(と、いうことは、やはり、立ち呑み、か、、?)
とりあえず、ハートランドをもらい、あとは、ずっとホッピー。
カレーは、グローブがきいているようで、うまい。
なかなか、居心地もよく、こう暑くなってくると、
ついつい、呑みすぎる。
暑いとき、寒いとき、やはり、酒、で、あるか、、。
もうしばらくすれば、夏休みである。
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