断腸亭料理日記2006

上野・餃子・昇龍

4月28日(金)夜

明日から連休に突入である。
と、いっても、筆者の場合、会社は休みであるが、
毎年のことであるが、ゴ−ルデンウィークにはどこへも出かけない。
夕方になると、オフィスはなんとなく、皆そわそわとし、
18時を過ぎると、三々五々、帰っていく。

さて、なにを食おう。
今日は暖かかった。
ビールに餃子でもどうだろうか。
餃子といえば、上野(御徒町)の昇龍

ちょっと、ご無沙汰であった。
(上の日記は2年前だが、これ以外にも、もちろん食べてはいる。)

先日、新しくできた立ち呑み屋のことを書いたが、

ここ、昇龍も同じ通り、海苔屋のガードのガード下にある。
隣りや前は、このあたりになん軒かある、半露店の呑み屋。

間口一間半程度であろうか、店はうなぎの寝床のように細長い。
カウンターのみ。
店先では持ち帰り用の餃子を売っている。

来てみると、ちょうど満席。
待つことにする。
ここは待っても知れている。
回転は速いのである。

元気のいい、おばさんが外で立ち働く。

ほどなく座る。
カウンターのもっとも手前。

ほとんどの人、いや、まず、100%であろう。
皆、餃子を頼む。そしてまた、そのかなりの割合が、
餃子ライスを頼む。

餃子¥450。ライスを付けていくらだろう。
筆者は餃子ライスを頼んだことがないので、憶えていない。
餃子だけでもかなり腹が一杯になる。
ライス付きで、一食として十分であろう。
うまくて安い。

筆者は、ビールと餃子。
ビールはサッポロラガー。


この記事を書こうと思い、試みに、ここのネット上の評判を見てみた。
結論としては、さほどによくもない。
また、以前の記事で、(はてな版の方に)、「ここ、うまいか〜?」
なんという無遠慮なコメントをもらったこともあった。

(話はずれるがブログのコメントというもの、筆者には馴染めない。
はてな版のコメントや、ゲストブックも、今は止めている。
例えばこの件、筆者は少なくとも、うまい、と、思って書いている。
また、むろんのこと一客であり、昇龍の関係者でもない。
そして、コメントの匿名性。筆者の場合、継続して書いており、
ある程度、身分、背景を明かしているが、コメントを書く方は、
完全に匿名。それもたいして読まずに。
「お前はだれだ?」と、思ってしまうのである。
なぜ、まずい、と思うのか。じゃあ、うまいと思う餃子はなんだ?
うまくない、と、思うのは好き嫌いであるから、勝手である。
なんの意図があって、うまい、といっている人間に、
「うまいか〜?」などとコメントするのか。
餃子論を戦わせたいわけでもないのである。ただ吐き出しているだけ。

博報堂であったか、日本のブログは、情報発信、ではなく情報“放電”
である、と定義していた。これには大きく頷かされた。
そうなのだ。この手の人達、たいして考えもせず、ただいっているだけ。
“放電”しているだけなのである。
申し訳ないが、筆者は、“発信”している(つもりである)。
放電している人とはかみ合わないのだろうが、
まったく、こうしたコメントには腹が立つ。)

ともあれ、評判をまとめてみると、昔は手作りであったが、
今は、機械で作って水っぽい。逆に、ジューシーさがない。
大きくて、飽きる。皮のモッチリ感がない。
にんにくが少なく、物足りない、、。

プラスの評価は、安いこと、皮がパリ、そんなところか。

水っぽいというのは、思い当たらないが、それ以外は、あたっている。
筆者の好みは、ずばりこの昇龍の餃子である。
まず、大きいこと。この食べごたえが、よい。
ここまでの大きさは、他には少ないのではなかろうか。
餃子は、特に関西系であろうか、小さめのものも多い。
これはどうも、ちまちまして、いけない。
そして、皮は、パリ。

それ以外、味については、ほとんど、文句はない。
皮のモッチリ感。これは日本の餃子では必要条件ではないだろう。
ジューシーさ。これも日本の餃子ではあまり追求するものでも
ないように思う。大きいのが嫌いな人は、来なくてよいだろう。
大きさが、最初から売りである。
にんにくは多くても少なくても、筆者はどちらも可。

筆者は、絶大な餃子フリーク、と、いうほどでもない。
ここは、餃子フリークには物足りないのかもしれない。

パリパリとした皮で、大きくて、普通にうまいじゃないか。
これで、ビールをゴクゴク。それで筆者には十分である。


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