断腸亭料理日記2006
4月22日(土)
さて、焼肉、で、ある。
焼肉といっても、上野浅草界隈、数あるが、やはり、ここ。
上野キムチ横丁の京城苑で、あろう。
暖かくなると、やきとり。そして、焼肉、で、ある。
19:00。出掛けていた妻の帰宅を待って、自転車で、出る。
上野キムチ横丁とは、御徒町の昭和通りを東へ渡った一画。
焼肉屋や韓国朝鮮食材店などが軒を連ねているところがある。
住所でいうと、東上野二丁目15番地の一部。
御徒町駅からだと、春日通り沿いに東に、多慶屋のある昭和通りの交差点を
渡って左。少し行くと比較的大きな¥100パーキングがあり、その奥。
京城苑はその脇の道。キムチ横丁の中でも、小さく、
とてもきれいとはいえない店ではある。
キムチ横丁も何軒か入ったことがあるが、やはり、ここ。
いや。キムチ横丁の中だけではない。
冒頭にも書いたが、このあたり浅草上野界隈では、
筆者にはナンバーワンである。
拙亭からは、自転車で5分ほど。
今日は予約もしないで来てみる。
のれんをかき分けて覗いて見る。
一階は一杯の様子。
「二人」と、いうと。
「二階へどうぞー」と、おとっつあん。
とても急な梯子段を上がると、やはり、さしてきれいでもない
二階には客は誰もいない。
ちょっと、拍子抜けであるが、まあよい。
二人で一角に座る。
息子さんであろうか、注文を取りにくる。
最近はこの二人でる。
瓶ビール。
ホルモン、カルビ、ロース。
それから、きゅうりのキムチ。
炭焼き、だの、無煙ロースターだの、肉を焼くコンロもいろいろあるが、
ここは最もクラシックなものではなかろうか。
四角く、下に水が張られ、ガスの炎が両側に並んでいるものである。
ビールが運ばれ、ナムル(これは注文ではない。付いてくるのだろう。)
それから頼んだキムチがきた。
肉が運ばれ、焼く。
煙がもうもうと上がる。換気扇はあるが、
部屋中、もうもうとする。
きれいな格好をして、きてはいけない。
ここは、なにがうまいのか?。
肉も取り立てて、すごい、のかというと、そうでもない。
もちろん、悪いものではなかろうが、うまさは肉ではない。
味付けである。
焼肉の味付けを詳細に描写できる言葉を、筆者は持たないが、
“濃い”という表現でよいのであろうか。
甘くもあり、また、食べ終わってから気が付く、にんにくの強さ。
とにかく、うまい。
追加で、レバーも頼む。
これもうまい。
〆は、カルビクッパ。
かなり辛いが、これまた、うまい。
食べているうちに、二階にもお客は入ってきた。
会話を聞いていると、日本語だが、時折、ハングルが混じる。
ネイティブの方であろう。
(知っている人だけ頼めるメニューであろうか、
マッコリ(らしきもの)のビール割りなるものを呑んでいた。
マッコリとは日本でいえば、日本酒のどぶろくのようなものである。
やはり米で作られるもの。)
前から気が付いていたのだが、ここ、京城苑は
比較的、ネイティブの方が多いように思う。
焼肉の味付けも、そうなのかもしれない。
転げ落ちそうな、梯子段を降り、お勘定。
(二人で¥7000超。)
丁寧な挨拶に送られ、自転車で帰宅。
ディープな味かもしれぬが、上野キムチ横丁、京城苑。
界隈ではピカ一。断腸亭、イチオシの、焼肉屋である。
住所 東京都台東区東上野2丁目15-7
電話 03-3831-0654
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