断腸亭料理日記2005
12月21日(水)昼
久しぶりに、出張、である。
今回は、大阪〜京都、日帰り、である。
朝、10:30からの会議のために、
7時の、のぞみ、で、大阪へ向かう。
大阪は久しぶりである。
5〜6年ぶりで、あろうか。
毎度のことであるが、大阪に来るたびに、戸惑う、
エスカレーターの乗り方。
東京は、歩く人のために、右側を空ける。
大阪は、反対の左側を空ける。
(まったくどうでもよい話だが、新大阪駅の上り(東京行き)ホームの
昇りエスカレーターは、右側を空けている。
ここは既に、東京なのである。ちなみに、今回京都駅から帰ったが
京都駅も、同様であった。)
と、そんな与太話は、置いておいて、昼飯、である。
最近、引越した筆者の会社の大阪のオフィスは、難波・堀江にある。
まったく、土地勘も情報もなく、東京から連れ立ってきた、部下と共に
昼飯を食べに出てみる。
後から聞いてみると、このあたりは、東京でいえば、
青山か、代官山か、ブティックなどが立ち並ぶ、
おしゃれな地域であったらしい。
そのためか、出ては見たが、食い物やがすぐに、見当たらない。
しばらく歩くと、
古びた、そばや。大阪で、そばや、というのも、妙。
その上、店名が、やぶ。
しかし、時間もなく、他に選択肢もなさそうなので、
おそるおそる、入ってみることにする。
間口は一間ほど。
玄関前には、植木鉢なども、並べれらており、
ちょっと、下町風、である。
(大阪でも、下町風、といってよいのであろうか、、、。)
暖簾から覗くと、けっこう、混んでいる。
戸をがらっと、開けて入ると、右側にカウンター。
おお、路麺、の、ような、、。
左側にはテーブル席があり、店は、
うなぎの寝床のように、奥に、長い。
手前のテーブルが、ちょうど空き、
二人でそこに座る。
と、ご主人、であろうか、テーブルの上を片付けながら、
そこにあった、スポーツ新聞をポンポンと、叩き、
我々に、
「泣かんでも、ええのに、なあー」
ん?
スポーツ新聞を見ると、オリックスへ行き、泣き顔の
清原、で、あった。
行き着けでもなく、はじめて入った店で、
いきなり、この挨拶は、さすが、大阪、などと感心する。
テーブルに置かれたメニューを見ると、
創業、大正2年 堀江・やぶ、と書かれている。
ほう、古いのか、、、。
よくわからぬが、また、感心したりする。
東京では、やぶ、は、漢字を使うが、
なぜひらがななのであろうか。
ともあれ、なんにしよう。
壁の紙に、カキそば、というのがあった。
季節ものの、ようである。¥750、けっこう安い。
まあ、まったく違うものが出てくることと、思うが、
かきそば、と、いえば、
先日、池之端藪で食べたのが思い出される。
これと、かやくごはん、を、もらう。
こういうところの、かやくごはん、は、うまそうである。
ほどなく、運ばれる。
予想通り、澄んだつゆ、である。
大阪では、そばも、あたりまえのように、うどん同様、
つゆは、澄んでいる。
そして、カキは、なんと、11個。
青いねぎが斜めに切られて、入っている。
つゆを一口。
昆布のつゆに、カキのエキスが溶け出し、
じんわりとうまい。
そば、は、まあ、東京のつゆで、食べた方が、うまいが、
これはこれで、よい。
かやくごはん。
じゃこ、油揚げ、糸こんにゃく、ごぼうが入っている。
味付けは、予想外に、濃い目で、うまい。
なかなか、めっけもの、で、あった。
午後、打合せを、一本。
京都へ移動し、打ち合せ。
18時、のぞみ、で、帰京。
(地図はいらない、であろう。一応、住所とTELを)
TEL 06-6541-1466
〒550-0015 大阪府大阪市西区南堀江1丁目15−13
堀江・やぶ
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