断腸亭料理日記2005

つまみ、あれこれ

11月30日(水)夜

今日は、なにを食べよう。
帰りに、御徒町の吉池に寄ってみる。

閉店間際で、ほとんど、魚はない。
ありゃ、ありゃ。

こんな時でも、ここには、全国の魚介系のつまみが充実している。
見て回ると、じゃこ天、に、目が止まった。

じゃこ天とは、西日本でよく作られている、青魚のすり身
を平たくし、油で揚げた、さつま揚げ、のようなもの、で、ある。

ここには2種、あった。一つは、色の薄い、愛媛八幡浜、のもの。
もう一つは、色の濃い、長崎諫早のもの。
両方買ってしまおう。

それから、酒盗。
これは、拙亭には常備してあるが、切れかかっていた。
買っておこう。

そして、例によって、大江戸線の地下コンコース。
千葉の大多喜町の野菜などを売っている売店を覗く。
大根のたまり漬け、というのを買ってみる。

帰宅。

じゃこ天は、オーブントースターで、軽く焼く。
それから、大根おろし。

酒盗は、冷蔵庫に、クリームチーズがあったので、
合わせてみよう。

これは、森下の山利喜
メニューとしてあったのを、思い出した。

それから、これも、冷蔵庫にあった、佃煮。
妻が買ってきたものだが、鮒金の、もの。

川はぜ、と、葉唐辛子、の2種。

そして、先ほど買った、大根のたまり漬け。
これだけあれば、よかろう。

ひとまず、ビール。


じゃこ天。
もともと、東京など東日本には、こうした食い物は
ないのではないかと思う。

筆者、生来、青魚が好きなせいであろうか、
このじゃこ天、と、いうものが好きである。
愛媛に出張で行った際に、食べたものが、最初であろうか。
また、若干、味も違い、名前も違うが、
静岡県地方にある、黒はんぺん、も、
類似のものであるかと思う。

味は、甘めのものが多いが、今日買った
二種の内、色の薄い、愛媛のものが甘い味が
付いていなく、好みである。

しょうがじょうゆでもよいが、大根おろしでもうまい。

佃煮。川はぜ、は1cm弱の小さなはぜ。
ほのかに、はぜ、らしい、味が、する。

葉唐辛子は、筆者、これも好物、で、ある。
辛めの江戸前の佃煮は、基本的には、どれも好きである。
これほど、辛口の日本酒に合うものもない、とも思っている。

葉唐辛子は、甘辛というよりは、辛い。
しょうゆの塩辛さと、葉唐辛子自体の辛さ。
これを、ちびちびつまみながら、呑む、のである。
堪らないものがある。


酒盗とクリームチーズ。
酒盗は、ご存知の通り、鰹の内臓の塩辛である。
名の通り、つまみ、としては、日本酒呑みには王道。
くさや、ほどではないが、匂いが強いので、
妻などは、帰宅して、開口一番、「くさい!」と
いっていた。
クリームチーズとあわせると、少しまろやか。
塩気が強いのも、緩和される。
これも、うまい。

大根のたまり漬け。

たまり、であるため、甘い。
そして、大多喜町特産(?)の唐辛子がけっこう効いて
辛味もあって、なかなか、うまい。

なにか、まったくまとまりはないが、
たまにはこんな、つまみのオンパレードも
居酒屋のようで、よかろう。



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