断腸亭料理日記2005
8月24日(水)
ちょっと、久し振りである。
ここ、浅草四丁目、であるが、もともと、千束町であるし、
筆者のイメージ的にも、千束である。
もっとも、すぐそばに、千束小学校もあるが、
そこも、地名は浅草四丁目、である。
最近、落語のことも、書いていた関係で、
この店、美喜松、と、思い込んでいた。
年を取ると、これだからいけない。
ちなみに、昔、柳家三亀松(みきまつ)(1901〜1968)という、
色物の大スターが、いたのである。
今でも、寄席では三味線で都都逸(どどいつ)なぞを歌う芸があるが、
その、華やかなりし頃のお話で、ある。
(脱線ついでに、こんな都都逸はいかがであろうか。
吾妻橋とは 吾が妻橋よ そばに 渡しがついている )
ともあれ、喜美松、で、ある。
(「喜」の字は本当は「七」を三つ並べた字である。
もう一度、念のため。フォントに入れて欲しいものである。
さらに余談であるが、この七を三つ並べた字は、喜の
くずした字が元になっている。)
がらっと、格子を開けると、テーブル席はほぼ、満席。
カウンターは、あいていた。
奥の方に座る。
ここ、なんだか、来るたびに、明るくなっているような気がする。
外の、界隈の裏路地の暗さの中で、まるで別世界のように明るい。
居酒屋、まして、もつ焼き屋、と、しては、珍しいといえよう。
とても、健全な感じであり、また、文字通り、きれい、なのである。
さて、以前は、瓶ビールがなぜか、酎ハイよりも安かったが、
普通の値段になっていた。が、やっぱり、瓶ビール。
ポテトサラダ。
盛り付けも、かわっていた。
なにか、ちょっとおしゃれ、方向、なのであろうか。
ぶたつくねと、なんこつ。
なにか、重なっているような気がする。
豚つくねは、なんこつが、入っているのであろう。
歯応えがよく、うまい。
また、この、小皿に二本ずつ出てくるのも、よい。
白と、レバ。
毎度のことであるが、ここのレバは絶品である。
半生。
刺身を並べている店である。
十二分に、うまい。
筆者、この店の好きな理由は、ご亭主の性格なのであろうが、
とても、まじめ、真摯である、ということである。
どこが、どう、と、はっきり指摘できないのであるが、
そんな感じが伝わってくるのである。
やはり、ここも、居心地がよい店である。
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