断腸亭料理日記2005

田端・路麺・かしやま

6月18日(土)第一食

懸案であった田端の路麺、かしやま、で、ある。
土曜日でもなければなかなか、これない。

路麺の世界は、本当に、奥が深い。

まだまだあるぞ、こんな名店。
そんな感じである。

田端、というのは、筆者あまり、土地感が、なかった。

落語で、田端の師匠といえば、先代、桂三木助師であったか、、。
芥川龍之介、室生犀星などが住んだ、田端文士村、
そんなことぐらいしか、思い浮かばない。

もちろん、江戸の頃は、郊外の、田端村、である。


浅草南西部の拙亭からだと、さほど、遠くはないのであるが、
少し迷ってしまった。

北区田端、である。

入谷、鶯谷(根岸)、尾久橋通りで、日暮里、田端、で、ある。

自転車の場合、ちょいと、裏通りを走れるのがよいのであるが、
尾久橋通りを外れると、途端に、道が、ぐちゃぐちゃになる。
また、常磐線やら、JRの貨物線やら、宇都宮線やら、このあたり、
複雑に交錯して走っている。
踏み切りや、高架を越えるたびに、わからなくななるのである。

どうも、筆者、言問い通りの北西側は苦手である。
道が覚えられない。

ともあれ、何とか到着。

田端駅に向かっての高架道路(田端大橋)の東詰の下、に、ある。

カウンターだけの、小さな店である。

朝、8時半頃。

先客は、二人ほど。

店の中は、おばちゃん
(おばあちゃん?おねえさん、は、言い過ぎであろう)、と、
30ちょい、くらいであろうか、若いお兄ちゃん。

このお二人、親子であろうか。

創業1968年、ということである。
このお兄ちゃんは、二代目さん、ということであろうか。

また、おばちゃんが、いい感じ。

店は、なかなか、よい雰囲気である。

麺は自家製麺、という。
HPを見ると、出汁、からなにから、なかなかの、こだわりようである。

このあたり、やはり、昨日今日できぼうしの、趣味そば、なんぞは、
裸足で逃げ出さなくてはなるまい。

さて、なにがよかろうか。
券売機の前で、少し考える。

冷しのとろろ、でいってみよう。

とろろも、長芋ではなく、大和芋を使っているのが自慢という。


さてさて、見た目にも、とてもきれいである。
とろろの上には、青海苔、うずらの生卵まで、のせられている。

さすがに、生そば。シャキッ、である。

つゆももちろん、キリッ。出汁感が強い。

うまい。

結局、つゆも全部、飲みほしてしまった。

¥420。

食べている間にも、お客さんは切れない。
どんどん入ってくる。

素晴らしい、路麺。

近所でないのが、まことに残念である。



かしやまHP



(この後、一度帰宅し、第二食は、千束ねぎどんへ。路麺連食である。)


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