断腸亭料理日記2004
11月19日(金)夜
朝、早く起きてしまい、近所の路麺(街頭の立ち喰いそば屋)東神田・いとう
で、かき揚とたまご。
夜になり、またまた、天ぷらそば、が食べたくなってしまった。
もはや、病気、であろうか。天ぷらそば中毒である。
池之端藪で、喰おう。
立ち喰いそばと、池之端藪。
東京で、最も高い天ぷらそばと、最も安い天ぷらそば、かも知れない。
今週は、路麺と、池之端・天神下の週であった。
(昨夜は、妻と、鮨・一心。)
19時過ぎ、金曜日だからであろうか、
結構混んでいる。
やはり、比較的、年配の方が多い。
相席で座る。
お燗で、お酒。
お通しは、いつものことであるが、そばの実が入った、
そばみそ、という甘い、なめみそ、である。
つまみは、何がよかろう。
すいとろ、もよいが、ちと、寒い。
考えてみると、そば屋のつまみ、板わさや、焼きのりなど、
もともと、たいしたものはないが、冬になると
選択になかなか、困る。
そばなえ、という、そばの芽のおひたしにする。
前にも書いているような気がするが、
ここで呑む酒は、とてもうまい。
菊正宗であったかと思うが、家で呑むものよりうまいのは
なぜであろうか。気分であろうか。
ここの、天ぷらそばは、一度書いている。
この時は、昼であった。
基本的には変わらない。
全体の厚みは3〜4cmもある。
特に、上部は鳥の巣のように、細かい網目のような衣になっている。
これがサクサクとした食感で、とてもうまい。
これが、ここの身上であろう。
下の方に、芝えびが入っている。
ぷりぷりである。
細めに切られたそばも、もちろん、うまい。
出汁が、腹に染み入っていく。
飲みほしてしまう。
最も高い天ぷらそばと、最も安い天ぷらそば。
本質的に、値段の差ほどの、差は、もちろん、ない。
どちらも、存分にうまい。
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