断腸亭料理日記2004
10月21日(木)昼食
「牛込界隈、ビストロ・レストランランチ巡り」シリーズ。
ちょっとした、大物であろうか。
納戸(なんど)町である。
毎度書いているが、この界隈、江戸の昔、武家屋敷地であった。
この納戸町は、幕府の御納戸同心
(将軍の手回り品の出納を役目とした武士)の屋敷があった
ことに由来している。
「カルミネ」などがある、牛込中央通りから、路地を入る。
筆者の毎日の通勤経路でもある。
まあ、知らなければ、絶対に、来ない場所であろう。
たいしたわけもないのだが、筆者は来たことはなかった。
店は間口は、一間もない。
入り口にトリコロールのフランス国旗が掲げられている。
隣りは、街のラーメン屋。
(昼は、このラーメン屋、筆者の会社の社員比率80%以上であろう。)
中も狭く、テーブルで6卓ほどか。
ここ数日、来ようと思っていたのだが、
12:00に来ても、満席のことが多かった。
今日は、11:30に来てみた。
さすがに、だれもいない。
ここは、ランチ¥1600。
デザート、コーヒーが付く。
界隈では、高目ということになるか。
やはり、いくつかから選ぶ。
前菜は、魚介で、たこのマリネ。
メインは、牛ハラミステーキにしてみた。
パンはフランスパンがトーストされてる。
たこマリネ。
生野菜の上に、たこのスライスが重ねてのせられている。
生野菜は、サニーレタス、レッドキャベツ、ほうれん草など。
味付けは、オリーブオイルとにんにくで、シンプル。
と、いえば、聞こえがよいが、工夫がないとも言えよう。
メイン。
牛ハラミステーキ。
肉の大きさは、充分。きれいに網目模様の焦げ目が
付けられている。
付け合せは、皮付きのフライドポテト、ブロッコリー、
にんじん。
粒マスタード食べる。
付け合せではにんじんがうまかった。
いわゆる、グラッセであると思うのだが
よくある、甘味の強いものではない。
にんじん自身の味であろうか、酸味が感じられる。
牛はハラミのため、筋があるのは当然であるが、
焼き具合もよく、脂も充分あり、満足できる。
デザートは、キャラメルのババロア。
生クリームが濃厚でうまかった。
ここ、野菜や、デザートに力が入っている、というが
全体を通して、男にとっても、満足感は充分である。
しかし、やはり、界隈のレストランとの比較。
1回の訪問だけで決めてしまうのはいけないが、
とくに、今日の前菜は、ラ・ビチュード と比べても、若干、見劣りがする。
と、いうことは、ブッラスリー・グーには、遠く及ばない、と、いうことになる。
やはり、神経の配り方、工夫の量が違う。
こちらも、デザート、コーヒーなしで、¥1000!。
いかがであろうか?
(ちなみに、ここも、筆者の会社の社員比率が高そうであった・・・。
社員の皆さん、早めに抜けて、「グー」にも行ってみたら、いかが?)
[TEL] 03・3269・2231
[住所] 東京都新宿区納戸町15−9 1F
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