断腸亭料理日記2004
8月13日(金)第一食
作り始めたのは、12日の夜である。
帰国後、やはり、和食が食べたくなっていた。
近所のスーパー・ヤマザキで、きんめの、あらが安くなっていた。
あら、と言っても、頭である。
牛蒡(ごぼう)と一緒に煮ることにする。
米を研ぎ、飯を堅めに炊く準備。
作る。
ごぼうは、金だわしでこそげ洗い、4〜5cmの短冊に切る。
太さを揃えるため、細い部分はそのまま
太い部分は半分、あるいは、1/4に切る。
灰汁がでてくるので、ボールの水に浸しておく。
二つの鍋に湯を沸かす。
一つは、下茹で用。
沸騰した湯にきんめを入れ、数十秒であろうか。
あまり、時間をかけると煮崩れる。
流しに、熱湯をあけ、水道水を鍋に入れ、
何回か入れ替え洗う。
氷水がよいのであろうが、ちと、手抜き。
が、やはり、身が壊れぬように、慎重にする。
きんめは、皮が柔らかいので、皮は、はがれてくる。
煮込み用の、浅く直径の大きい鍋に、やはり、慎重にきんめを、移す。
牛蒡も入れ、再沸騰。
味付け。
しょうゆ、砂糖、酒。
今日の気分は、やはり、濃い目。
それも、若干、辛め。
アルミホイルで落し蓋をし、ごく弱火で20分ほど。
やはり、煮ている途中は、魚を触らない。
煮崩れる。
煮汁が、煮詰まってくれば、完成である。
この夜は、そのまま置き、オリンピック、サッカーの影響で、
翌13日、11時起床。
12時。食べる。
辛めに煮付けた魚と、堅めに炊いた飯。
前に書いた、鰈の煮付け
ではないが、飯が何杯でも食べられる。
きんめは脂もあり、ごぼうもうまい。
筆者には、これこそ、日本に、東京に、家に帰ってきた、
という気がする味である。
断腸亭料理日記トップ | 2004日記リスト1 | 2004日記リスト2 | 2004日記リスト3 | 2004日記リスト4
2004日記リスト5 | BACK | NEXT |
(C)DANCHOUTEI 2004