断腸亭料理日記2004

市ヶ谷・中国飯店

8月16日(月)昼
今日も、少し開拓、、、とはいっても
行ったことのない店ではない。

市ヶ谷。
筆者のオフィスは文字通り新宿区市谷であるが、
お濠(外濠)の向こう側、正確には千代田区九段北。
(ちなみに、市ヶ谷駅自体も、市谷ではない。千代田区五番町である。
さらに、蛇足であるが、地名は市谷。、駅名は市ヶ谷である。)
JR市ヶ谷駅から、外濠の土手沿いにしばらく行って右側のビルの地下である。

何回か食べたことはあったが、
なにかに、ここの料理長は、元中国大使館の料理長であったという。
また、黒酢を使った酢豚は絶品、などと書いてあった。
酸辣湯(サンラータン)の写真など載っており、
夏向きにはうまそうである。

オフィスからスタス歩く。昨日の涼しさから、暑さが戻ってきた。
まだまだ暑さが続くのかと思うと、やはり、うんざりしてくる。

昼は、¥1000と¥1500のセットのランチメニュー
(それぞれ、四種程度)と、麺のメニューもある。

いろいろ考えるが、
酢豚が売り、ということで、ランチに酢豚に近いメニューがあった。
魚の甘酢あんかけ。豚ではなく、魚である。
これを頼むことにする。

ランチは前菜(生野菜、大根の漬物、
平たい、くらげのような食感のものの和え物(なんであるか不明))と、
スープ、ご飯が付く。

短冊に切られた大根の漬物がうまい。
たまに中華で見かけるものであるが、
ちょうど、ツボ漬けのようなものであろう。

さて、魚の酢豚(?)が届く。

なるほど、その通り。魚の酢豚である。
一口大の魚(たらだと思われる)を衣を付けて揚げてある。
そこに、たまねぎ、ピーマン、にんじん、パイナップルである。
酢豚そのもの。

甘酢のあん。

なるほど、黒酢かどうかはわからないが、コクがあるような気がする。

また、この、魚、揚げざましでなく、また揚げ具合が、非常によい。
中の魚に熱が伝わり過ぎないように気を使っているのであろうか
衣はパリッとしっかりしているが、魚の身は非常に、ほっこりしている。

と、一口二口はよかったのであるが、、。

筆者、酢豚、嫌いであった、、、ことに気が付いた、、。

間抜けな話である。
うーむ。のせられてしまった。

そういう意味では、酸味が強く、酢豚らしい酢豚(今日のものは豚ではないが、、。)
なのである。

断腸亭、嫌いなものはほとんど、ないのであるが、、
生のコリアンダーと、酢豚、、、。

酢豚の甘酢は、なぜであろうか、酸味が強い。
天津丼などにかかっている、あん、程度で、
酸味よりは甘味に振れているのであれば、まだいける。

一応、完食はしたが、つらかった。
男の場合、女性より、酸味に弱い、と聞いたことがある。
(真偽は定かではない。)

子供の頃から、酢豚はだめであった。
野菜も嫌いな子供であったし、大きく切られた野菜と
甘酢が、拷問のようであった。

もちろん、今では野菜は食べる。
また、うまさもわかる。
酸味の強い甘酢だけが、ダメなものとして残っていた。

こんなことであれば、まだ酸辣麺か、坦々麺にしておくのであった。

休みぼけか、断腸亭!!

HP

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