断腸亭料理日記2004
7月31日(土)夜
今日は、隅田川の花火大会であった。
拙亭は厩橋と駒形橋の間の第2会場の真西。もちろん、マンションである。
このあたりのマンションは、隅田川向きの部屋から売れていく。
我々の場合、ぼやぼやしているうちに、売れてしまい、
残念ながら、隅田川とはマンションの中でも反対の西南向きの部屋。
しかし、南向きの窓から乗り出し、左を見ると、どうにか花火は見える。
川まで1km程度のため、音はかなり大きく聞こえる。
毎年、道に出たり(道に出ればよく見える。)、
窓から乗り出して見ている。
しかし、花火というもの、東京下町では、各区で模様される。
葛飾は柴又、江戸川は、対岸の市川市と合同で篠崎。
足立は、千住、、などなど、かなりの花火好きである。
花火は、一瞬のうちに、蕩尽する。
特に、隅田川の上げ方は、これでもか、というくらい、
気持ちよく、夏の夜に、上げ尽くす。
よいものである。
さて、呑んで、夜中に、腹が減った。
飯を炊いて、カレーを作る。
今日は、欧風カレー。ニューキャッスルの影響である。
たまねぎ1個半、にんにく、しょうが各大さじ1、微塵切り。
レンジで加熱で下拵え。
インドカレー同様、この後、狐色まで炒めるのであるが
ちと、手抜きをしてみる。
水を加え、ミキサーで、粉砕する。
ベシャメルソース。
いわゆるホワイトソースである。
小麦粉、半カップほどを
サラダオイルで、よく、炒める。
(本来は、バターであるが、少し、カロリーを考えた。)
油の量は適当である。何回も失敗している。
かなり、多めにする。少ないと、固まってダンゴになってしまう。
多い方に振れる分には、大きな失敗はない。
ミキサーで粉砕した、たまねぎを、テフロンのフライパンに移し、
油を加え、少し炒め、スパイスを加えていく。
インドカレー同様、個々のスパイスも入れるが、欧風カレーでは
いわゆるカレー粉(S&Bの赤缶)を多くする。
(赤缶だけでも可であるが、それだけの味になってしまう。)
炒めながら、よく練り合わせる。
これを、鍋に移し、トマト水煮(カットしたもの)を入れ、加熱。
ここで、塩。ローリエ二枚。
フライパンのベシャメルソースはお湯で伸ばしていく、、、が
これも、手抜き。
本来は、温度を合わせながら、ゆっくり伸ばし、
適当なところで、裏ごし、ダマを取るのだが、
少しお湯を入れ、またまた、ミキサーにかけて、
粉砕してみる。
少し、ツブツブはあるが、まあ、許容値であろう。
鍋に合わせる。
肉を焼く。冷蔵庫にあった鶏肉。
塩コショウをし、ここでは、バターを使ってみる。
焦げ目を付け、鍋に入れる。
ブイオンを二個。ウスターソース。
欧風カレーはウスターソースである。これは、少し多め。
さらに、チャツネ、、と、すりおろしりんご、、であるが
これも、割愛。
かわりに、冷蔵庫にあった、イチゴジャムとマーマレードジャムを入れてみる。
すりおろしりんごは、かなり、甘くなる。
後は、煮込む。
味見。たまねぎを炒めていないからか、
味がなかなか、溶け合わないような気がする。
また、トマトも煮崩れてきた方がよい。
水煮ではなく、ピューレの方がよかった、、。
ベシャメルソースが入っているため、
とろみが強く、かき混ぜながらでなければ、
焦げ付いてしまう。
前半、手抜きをした、報いか、、。
作っているうちに、腹がいっぱいになってしまった、、。
眠くなった。火を止め、寝てしまう。
翌、朝。
おお、だいぶ馴染んでいる。
味見。
昨晩は、トマトの酸味が立っていたが
かなり、こなれている。
そこそこ、うまいものができた。
やはり、りんごはなし、もしくは、少量でよかろう。
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