断腸亭料理日記2004
7月7日(水)昼
なかなかつらい毎日。
ネタ切れ、である。
オフィスの周りは紹介し尽くしてしまった。
一人だけで行ける店というのも、限りがある。
毎日となると、きついもの。
今日の昼は、少し足を伸ばして、新宿まで。
先日、ラーメンについては御徒町・武骨の回に少し、
考えることを書いた。
今まで、この日記2004で取り上げた元祖恵比寿、飯田橋・高はし。
過去には、がんこ、なども書いたことがあった。
桂花である。
新宿にはアルタ裏に2軒、三丁目に1軒。
今日は、三丁目。
この桂花、新宿がホームタウンであった高校生の頃から通っている。
足掛け、25年にはなる。
今日は、なにか、ラーメンのことを考えていたら、
無性に食いたくなった。
桂花の味は、時として、無性に食べたくなる味である。
新宿三丁目の地下鉄の看板に書いてあったが
首都圏のとんこつラーメンの草分け。確かにそうであろう。
筆者にとっても、とんこつラーメンの原体験のような存在である。
とんこつといっても、博多長浜ではなく、熊本である。
食べたのは、桂花大盛。
豚バラ煮込みと、キャベツが載った、太肉(ターロウ)が
メインだとは思うが、今日はもう少し、さっぱりしたかった。
太肉。これはこれで、生のキャベツが載っている、というのが
新鮮であったし、また、ごろごろとした大きく、
味濃く煮付けられた豚バラが、とても魅力的であった。
また、スープ。
焦がしにんにく(?)の調味オイルが決め手。
癖になるポイントは、ここであろう。
独特の風味である。
きっとこれが、博多長浜の澄んだ、とんこつと一線を画すものである。
また、煮卵(ルータン)これは、太肉同様、
一般の煮玉子と比べると味は濃い目ではないだろうか。
茎若布(わかめ)の食感も忘れられない。
食べるたびに、楽しみにしてしまうものである。
きっと、筆者は、一生食べ続けるに違いない。
そんな、桂花ラーメンである。
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