断腸亭料理日記2004
6月7日(月)夜
なぜか、今日は、かまぼこである。
少し前に、NHKためしてガッテンでかまぼこについての回があった。
東京の人間にとって、かまぼことは、どんな存在だろうか。
小田原の名産、、。
そば屋の板わさ、、。
同じく、おかめそば、、。
正月のお節、、。
なんとなく、影が薄いような気もする。
筆者は、板わさ、それも、わさび漬けを添えたものは
嫌いではない。
日持ちもするので、つまみとして、常に冷蔵庫には
かまぼことわさび漬けが常備されている。
ためしてガッテンでは、山口県萩が舞台であった。
かまぼこの切り方、厚みが問題になっていた。
厚みなどに、あまり感心を持ったこともなかったが
東京(横浜)の標準的な厚みのかまぼこを
萩市民に見せると、とんでもない!、という反応を示す。
とてもとても、薄いという。
かまぼこに失礼である、といわんばかりの
反応なのである。
かまぼこに対する萩市民の、
思い入れの違いにはビックリした。
(筆者のまわりに、たまたま、萩出身の人間がおり、
聞いてみると、やはり、まったく同じ反応をしていた。)
番組によると、厚み、11mmがもっともうまいという。
先週、\100ショップで買った(東北の某メーカーの)もの
を厚く切って食べてみたが、もともと、小さいためか
違いはほとんどわからなかった。
そこで、今日は、小田原の有名メーカーの高級品
(ハーフサイズで500円を越えるもの。)を買ってみた。
1cm超に切って食べてみた。
(定規で計ったわけではない。)
11mmというのには、科学的根拠があるらしいが
今一つ、よくわからない、、。
かまぼこがうまいのか、厚みがうまいのか、、。
確かに、今日のものはうまい。
(薄く切ったものと、食べ比べたが、それでも
よくわからなかった。
厚く切った方が、確かに、かまぼこ本来の味を
よく味わえることは間違いないが、、。)
これ、かまぼこがうまいと、わさび漬けなど
付けない方がよい。
と、いうよりわさび漬けなど付けては
かまぼこの味が台無しであることは、確かである。
してみると、東京のかまぼこは、もともと
あまりうまいものはなかったということか、、。
(板わさという食い方は、東京のものであろうか?)
ともあれ、厚く切った方がうまい、というのは
よくわからなかったが、
萩の方々の、かまぼこに対する思い入れの強さは
よくわかった。
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