断腸亭料理日記2004

鴨焼丼

6月6日(日)午後
昨日早く寝てしまい、今朝は早く起きてしまった。

もっとも、お祭りのため早く起きたのは
よかったことでもある。

今日は本社御輿の渡御の日である。
都内一と言われる、鳥越神社の千貫御輿を
氏子町内二十三ヶ町で引き継いで担ぐ。

筆者の町内は早朝。
雨もちらほら降ってきてはいたが
なんとか、もった。

鳥越祭りは、本社御輿の渡御といっても
隣の三社祭よりは、人は若干少なく、喧嘩や
トラブルも少ない。
(ただし、最後の宮本から宮入は毎年、少し荒っぽい。)

筆者の町内も、特にトラブルもなく
威勢よく渡御ができた。

午前中から雨が降り出し、梅雨入り。
全体としては
かなり、散々なことになってしまった。

毎年、この辺では、鳥越祭りが終わると
梅雨入りだね〜、という言葉が出るが
今年は、早くなってしまった。

午後、昨日に引き続き、小腹がすいた。
(朝から、お祭りの勢いで、呑んでいたため
食べたような、食べないような、一日であった。)

何か丼もの、、。

冷凍庫に、鴨肉のスライスがあった。
(買ったのは随分前であるが。)

これを焼いて、丼にしよう。

飯を炊く。固めがよろしい。

スライスと同時に、鴨肉の脂身もあったので
これで、だしをとる。

解凍した脂身を細かく切って、しょうゆ、
砂糖、酒で煮詰める。
(先日の焼鳥のたれの要領である。)

スライスは普通にガスで焼く。

たれは、脂がたっぷり出れば、OKである。

鴨肉スライスは焼き過ぎない
すぐに固くなる。

鴨肉の魅力は、鴨の血の味である。
半生くらいがほんとうは、よい。

いい頃合で火を止める。

丼に飯をよそい、焼いた肉を一度たれをくぐらせ
飯の上にのせ、最後に、もう一度肉の上から
たれを回し掛ける。

食べる。
これが、まずいわけがない。

鴨肉と、鴨脂と、しょうゆの甘辛。
筆者にとっては、最も好物なものの一つである。

さて、鳥越祭り。
宮入は雨のため、筆者、今年はさぼって(見るだけだが、、)しまった。

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