断腸亭料理日記2004

元浅草・手打蕎麦・与之助

2月4日(金)夜
さてさて、今日は、ごく近所。

ここ、いつできたのであったか。
昨年であるが、まだ、半年は、経ってはいないと思われる。

いわゆる、脱サラ系(?)、そば屋か。

春日通り沿い、「給食当番」の、隣りである。

あまりにも拙亭に近いので、若干、書きにくい。

脱サラかどうか、わからぬが、店構えが、
いかにも、そんな匂いを発している。
と、いうことは、やはり、筆者には、入りにくいジャンルの店である。

蕎楽亭の回に、書いてしまった。

門口(かどぐち)には、
「毎朝、石臼で挽いた蕎麦粉を丁寧に手打しています。」
と、してある。

店の中に入ると、コンクリート打ちっ放し。
テーブル4、5卓に、カウンター。思ったより、広い。

近所のサラリーマンであろうか、二組ほど。
(また、その後、7、8名の宴会も入っていた。)

さて、お酒、お燗でもらう。

器は、そこそこ、凝っている。

と、、、。

お通しが、ない、のか、忘れられたのか、出ない。

つまみ、として、とろろの、そばなし。
(これは、すいとろ、というところが多い。)

(ちょっと、余談だが、メニューにはないので、
一応、「とろろの、そばなし、できますか?」と、聞くと、
注文を取りにきたは、女性は、なかなか理解ができず、
聞きに行っていた。)

鴨笊(かもざる)。

写真

つゆは、大きめの器である。
三つ葉、しいたけ、しめじ、なめこ、きのこ類が入る。
このへんは、おざわも同様であったか。
ついでだが、蕎楽亭も、入っていたか、、、。

鴨肉は、細かく切られ、炙られている。
これは、うまい。

なかなか、である。

さて、そば。

若干、時間が、経ってしまったか、ちょっと、
くっついてしまった。

一口・・・。

う、う、、、残念、、、。

ちょっと、つゆが、薄い。
ちょうど、蕎楽亭くらいであろうか。
(ついでながら、蕎楽亭も石臼挽きであった。同系(松翁系?)であろうか。)

そば自体は、とてもきれいに細切りにされ、
味もよい。

しかし、台東区で、そば屋を開業するのであれば、もう少し、
濃くなくてはだめだ!
、と、いうのは、暴言であろうか。

鴨とそばは、うまかったのである。

このそばには、このつゆ、しか、ない、と、いうのか・・・。

ご店主は、見たところ、30そこそこか?
お若そうである。

近所でもあり、がんばってほしいと、思うのは人情である。

街のそば屋ではない。
値段は、そこそこ、取る。

提案である!。

もし、ポリシーであるのなら、濃い目のつゆも、
用意する、というのは、いかがであろうか。



東京都台東区元浅草1−4−4

03−3842−6400



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