断腸亭料理日記2004

ラーメン・天神下・大喜

2月3日(木)夜
今週は、本当に、寒い。

温まろう。
妙に、ラーメンが食べたかった。

蔵前家、か、とも思ったが、久しぶりに、大喜。

1回

2回

大江戸線、上野御徒町駅から、春日通りをスタスタ歩き、
天神下交叉点を越える。

20時を過ぎている。行列はなし。
この頃は、行列はなくなったのか。

そろそろ、話題でも、なくなったのか。

味噌にしてみる。

列はないが、中は満席。
しばらく立って待つ。

呑んでいる人もいる。
前に、ご店主が、居酒屋にしたい、というようなことを、
何かに書いていたような気がする。

しかし、待つのも5、6分。
四人がけのテーブルがあき、座る。

味噌は、毎回違っているので、おもしろい。

今日のものは、極太の麺。
ラーメン二郎かと思われるように、太い。

以前に食べた味噌は、唐辛子が利いていたような
記憶があるが、今日は辛味はあまり感じない。

そのかわり、かなり、コッテリ。
背油が散らされている、と、みられる。

具材は、チャーシュー、小松菜、白髪ネギ。
このあたりは、かわりなし。

ここのチャーシューはよく煮込まれているのか、
とてもやわらかく、かといって、脂はなく、
味もしっかりついており、なかなか、うまい。

全体としては、まあまあ、であるが、
なにか、もうひとつ、キレ、のようなものも、ほしいような気がする。

さて、相席で、若いカップルが前に座る。

同じ味噌、を、それも、麺固め、で頼んでいた。
知っているのかと思うと、そうでもなく、
初めてのようで、運ばれた麺を見て、驚いていた。

この太麺を、固めで、と、いうのも、「あらあら」、である。

普段から、固め、が、好きで、どこへいっても、
「固め」、と、言うことにしているのであろう。

大きなお世話であるが、味も見ないで、
とりあえず、胡椒をふるのと、似たようなもので、
あまり、賢いこと、とも思えぬ。

ともあれ、天神下・大喜。
過去、色々書いているが、もちろん、水準以上、
うまいラーメン屋であることは、間違いない。
行列が、なくなるのは、近所の者としては、よいことである。

店にとっても、忙し過ぎるよりは、
適当に、落ち着いている方が、むしろ、よいのかも知れぬ。

しかし、絶賛していた者達はどこへ行ったのか。

ラーメンマスコミに踊らされて、
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、まあ、それが楽しいのであろうが、
やはりどうも、これも、あまり賢いこととも、思えぬのである。



TEL 03-3834-0348
〒113-0034 東京都文京区湯島3丁目47−2

地図

(地図は、当記事作成時点のもので、リンク切れ等の可能性もあります。
悪しからず、ご了承下さい。)





断腸亭料理日記トップ | 2004日記リスト1 | 2004日記リスト2 | 2004日記リスト3 | 2004日記リスト4 |

2004日記リスト5 | 2004 日記リスト6 | 2004 日記リスト7 | 2004 日記リスト8 |2004 日記リスト9 |

2004 日記リスト10 | 2004 日記リスト11 |

BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2005