断腸亭料理日記2004
1月21日(金)夜
夜、妻と待ち合わせて、天神下・鮨一心へ。
今年初めて、である。
筆者のよく行く寿司屋は合羽橋の太助と、この、天神下・一心である。
一心は場所柄、客層にちょっと特徴がある。
この界隈、何回か、書いているが、クラブ、なども多く、
その、同伴前、という組み合わせ、多くは、ママと、おじさんのお客、
が多い。
まあ、盛り場にありがちな、客層、といえよう。
以前に、妻を連れて行くと、居心地が悪い、と言っていた。
しかし、ここ、握りは、にきりを塗って出す、江戸前スタイル。
煮貝、煮はま、など、も、ほとんど、いつでも、置いてある。
ガチャガチャとした、客層、と、不釣合いとも思える
きちんとした、仕事。
また、店長氏の目の配り方が鋭い。
若い板さんなどが、ちょっとでも、テンポの遅い出し方をすると
大きな声ではないが、厳しい、叱責が飛ぶ。
このあたりが、筆者には、心地よい。
さて、今日は、つまみから。
かわはぎの肝合えがあった。
これと、生子酢。
お酒は、燗。
ここは、加茂鶴と、緑川。
(加茂鶴は広島。緑川は新潟。)
この日はお燗であるが、ちょっと吟醸系の辛口であった。
どちらか聞かなかったが、このところ、自宅では
菊正宗、一本であったため、少し新鮮。
西日本では、ふぐのない夏、かわはぎ、を食べる。
肝をしょうゆに溶き、これに刺身をつける。
今日は、刺身の上に、肝を潰したものが
まぶされて出てきた。
なかなか、うまい。
生子も大きめに切られ、よい。
握り。
いか。すみいか。
すみいからしい、歯ごたえと、柔らかさが同居し、よい。
まぐろ赤身。
生の鯖。
長崎のもの、という。
生の鯖、というと、ブランドになってしまった、関さば、であるが
これは、また違い、鯖らしい、鯖。
穴子。
今日は、温められていた。
平貝。
店自慢の佐島の、たこ。
いつも通り、うまい。
煮貝。
柔らかく、旨みいっぱい。
煮はま。
のり巻き。さび入り。
玉子。
焼きたてであった。
以上。
今日も大満足。
これだけ食べて
二人で酒も呑んで、2万を切る。
よい寿司屋である。
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