断腸亭料理日記2004
1月29日(土)第一食
さて、次に、何を食べようか、と、考えることは
楽しいことである。
昨夜は、雑誌dancyu の最新号(2005年2月号)は、ラーメン、
ここに載っており、オフィスに比較的近い、「麺一筋」(水道橋・西口店)
へ行ってみた。
Livedoor東京グルメの、どなたかのコメントにもあるが、(こちらは同・東口店)
(dancyuおすすめの、藻塩そばを食べた。)
まあ、普通。
特段、店は混んでもおらず、さすがに、
まずくはないが、絶賛するほどではない。
塩であれば、記事になるのかどうかは別だが、
「高はし」など、もっとうまい店は、近くでも、いくらもある。
難しいものである。
そんなこんなで、昨夜、朝は何を食べようか?、と、
考えながら、寝た。
味噌汁と、焼き魚、白い飯。
魚はなにがよかろうか、味噌汁の実は、、玉子焼も焼こう、、、
などと考える。
精神衛生上、まことによい。
起床し、
冷凍庫を覗くと、正月用に北海道から送られた
新巻鮭が凍っていた。
鮭がよかったと思っていたので、ちょうどよい。
なければ、買いに出ようかと思っていた。
鮭を解凍。
玉子焼から。
卵二個を割りほぐし、酒、しょうゆ、砂糖少量。
あれ、なんと言うのであろうか。玉子焼用の四角いフライパン。
これを熱し、油をたらし、ペーパータオルで拭く。
薄く卵液を流し広げる。
固まってくると、二つ折りにする。
あいている側から、卵液を再度流す。
二つ折り側もつまみ上げて、下側にも広がるようにする。
固まってくると、また、二つ折り。
これを繰り返す。
途中適宜、先のペーパータオルであいている側から
油を引く。
文章で描写しにくい。
いわゆる、普通の、出汁巻き卵の作り方である。
筆者、頻繁に作るわけでもないので、
さほど上手でもないが、まあまあ、そこそこ、よい形のものができた。
さて、味噌汁。
大根が、よいと思っていたが、買い置きはない。
葱のみ、にしよう。
根深汁。
(根深とは、いうまでもないが、ネギのことである。)
鰹削り節で、出汁を取る。
熱い根深汁。
これは、池波正太郎レシピである。
多くは、剣客商売であろう。
秋山大治郎などが、独身時代、よく飲んでいたと思う。
同時に鮭も焼き始める。
ところで、根深汁。
ここでのポイントは、熱い、こと、
舌が火傷するほど、熱いことである。
今、味噌汁は、熱くしないのが、常識である。
味噌汁は、沸騰させると、味噌の旨みなどが
飛んでしまう、ということである。
しかし、熱くする。
筆者の父などは、味噌汁は、熱くないと、だめであった。
江戸っ子は、味噌汁と、風呂は、熱くないといけない、
と、いうことであろうか。
ねぎは、ザクザクと大きめに無造作に切る。
ネギがそこそこ煮えたら、味噌を溶く。
味噌は、普通の信州味噌。
鮭の焼き上がりを待ち、
飯。(これは、冷や飯があったので、レンジ加熱。)
すべての準備が済んだところで、味噌汁を沸騰させ、
完了。
食べる。
最近の鮭は新巻でも、薄塩である。
しょうゆをかける。
なんということはないが、
寒い朝には、熱い根深汁は、うまい。
玉子焼も普通にうまい。
普通の朝飯である。
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