断腸亭料理日記2004

牛込柳町・中華・宝竜

4月22日(木)昼

ここ3回中華が続いている。
ここも、一度は書いておかなければならない。
前・断腸亭料理日記でも書いていたような気もしたが
捜しても見つからなかった。

オフィスからはやはり、歩いて10分ほどはかかる。
大江戸線牛込柳町駅の真上。
外苑東通りと、大久保通りの交叉点(牛込柳町の交叉点)である。

余談だが、この交叉点、昭和30、40年代であったか、交通公害が叫ばれた頃
排気ガスで有名な交叉点であった。
大久保通りも外苑東通りもこのあたりでは往復二車線と狭くなっている上に、
交通量が多い。今でも、渋滞のネックになっている。
その上、大久保通りは、交叉点を境に両側が坂になっており、
排ガスが、交叉点に貯まってしまうようなのである。
そこで、今でも大久保通りは両側ともに、
停止線が交叉点よりも50mほど手前にあり
交叉点直近に車が並ばないような構造になっている。

また、例の新撰組試衛館のあった場所もすぐ近所である。
今、宣伝の、のぼりがたっている。

閑話休題。

宝竜。
ここ、かなり、珍しいといえないだろうか。
「正しい」東京の中華料理屋の味である。

前に、京橋・雲樓を書いたが、この時にも言ったが
東京の決して高級でない中華料理屋の味とは
濃い味と濃い油(脂)ではないだろうか、と思っている。

濃いのは、塩か、しょうゆで塩辛い方向の濃さである。
甘辛、という方向ではない。

この店は、基本的には、塩味であるが
見事に、すべて、濃い。また、量が多い。

したがって、いわゆる、ハチマキ系(大工さん、水道工事屋さん、
電気工事屋さん等々)のお客も多い。

大盛を頼もうものなら、親の敵のように、
これでもか、とばかり、大量に出てくる。
炒飯の大盛は圧巻である。洗面器のようなお皿に二山。
通常でも多いところ、それが倍である。

今日は、中華丼が食べたかった。
やはり、塩味である。

白菜、厚めに切られた、豚こま切れ、木くらげ、筍、にんじん、具は
こんなものであろうか。
別に、変ったものが入っているわけでもない。

とにかく、塩味が強く、量が多い。
体調がよくないと、最後まで食べ尽くせない。

他に、筆者は麻婆丼、天津丼、五目そば、夏は、冷やし中華、
それから、シュウマイも大粒でかなり美味い。

一週間に一度とは言わないが、かなりの頻度で、食べたくなる店である。




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