断腸亭料理日記2024
4646号
9月12日(木)〜
さて、引き続き、沖縄。
台風の影響で、急遽、座間味から那覇に戻って
きてしまった。
ホテルは、旭橋のリーガロイヤルグラン沖縄。
夜は、ここのダイニング。
リーガロイヤルというのは、東京早稲田にもあるが、
大阪が本拠のまあ国内でも一流格のホテルであろう。
19時頃、一応TELを入れてOKというので
行ってみる。
窓側の席で、海側。
14階で、他に高いビルもないので、よい眺め。
海側はすぐ下が、那覇港。その向こうが那覇空港
座間味への行き帰りに使った泊港もそうだが、
那覇港も川の河口。
入り込んだ川の河口部分が今も港として使われている。
歴史としては、先日書いたように泊港の方がずっと古いが
那覇港も王朝時代から既に使われていたよう。
この地形、私にはちょっと不思議に感じるのである。
川の河口というのは、内地でも港になることが多いと
思うが江戸・東京などは対照的である。江戸湾は隅田川などから
運ばれる土砂で遠浅が進み浚渫技術がなく江戸の後期には
大型船が既に着けなくなり、遥か品川沖に停泊し、小舟で物資を
運ぶようになっていた。
それと比べると、那覇港は河口の入り江が港として今も使われて
いる。これはなぜであろうか。これは、沖縄の土地の成り立ち
によるものではなかろうか。
基本、こちらはサンゴから生まれた琉球石灰岩で、川から
流されてくるのも石灰岩の砂のみで土砂として大量に
溜っていくものでもないのかもしれぬ。
閑話休題。
ダイニングであった。
ディナーのコースは、12500円、9000円、7000円の三つ。
ローストビーフというのがここの看板らしく、
それが入ったのが7000円のグランコースというので、
それを頼むことにした。
やっぱりビール。
アミューズ。ガスパチョ。
夏らしい。
オードブルになるのか、三枚の写真で。
小さなグラスと大きなグラス。
小さい方の赤い粒はいくら。
大きい方は上の器を取る。
下に刺身。
上の器のソースを刺身に掛けて、カルパッチョのように
して食べる。
オレンジのドレッシングのよう。
見た目におもしろいし、さわやかでうまい。
いくらの方はオリーブが入り、ソースはアンチョビ
であろうか、ちょっと苦みのあるもの。
スープ。
ご存知のビシソワーズ。
美しく花びらが散らされている。
オリーブオイルがたらされ、中央はイタリアンパセリと
その下に、牡蠣。
冷たく、夏らしい。
そして、メインだが、魚も選べる。
またきれいに、そして、ゴージャスに盛り付けるもの
で、ある。
これは真鯛。
沖縄だからといって、地の魚使うわけでもないのは
ポリシーなのか、おもしろい。
ポワレ、で、よいのか、皮を残してこんがり
絶妙の塩梅で焼かれている。
流石のプロの技、で、あろう。
そして、これが看板のローストビーフ。
ちょっと驚いた。
これがローストビーフ?。
まるで、ビーフシチューのよう。
肉は、トロトロ。
リブロースと書かれているが、黒毛和牛であろうか。
ソースは赤ワインにしょうゆも入っている?。
くどすぎずうまみたっぷり。
それにしてもこの柔らかさはなんであろうか。
ただローストしただけではここまで柔らかくは
ならないのでなかろう。
どうしているのか。
デザートとコーヒー。
アイス2種にフルーツで見た目はなんということもない
のだが、実はちょっと凝っている。
なにかというと下に見える黄色いソースが、
パリパリしたカラメルで覆われ、その下がカスタード
ソースか。
以上、ここまで。
なるほど、なかなかのもの、で、あった。
大満足。
また、ここ、サービスもかなりのものであろう。
若いお嬢さんのウェイトレスであったが、常に
笑顔で、穏やかだがしっかりした対応であった。
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