断腸亭料理日記2024
4664号
10月19日(日)夜
さて、日曜日。
まあ、相も変らぬ私の日常なのだが、
今日は天ぷら。
ちょっと久しぶりか、お馴染み、ご近所三筋の
[みやこし]。
予約は18時から。
今日の天気は、雲はあるが日も出ていた。
昨日は、曇りがちだが、なんと最高気温が30.1℃(13時32分)、
真夏日。10月ももう下旬である。驚異的である。
今日は昨日よりは日は出ていたが、さすがに下がって
最高気温22.7℃(0時12分)。
ただ、日暮れだけはあたり前だが、早くなっている。
これでやっと、今が10月であることがわかる。
17時でもうかなり暗い。
5分前に出て、内儀(かみ)さんとぶらぶら歩いて向かう。
到着し、暖簾を分けて入る。
さすがに一番乗り。
ご主人にご挨拶。カウンターの奥へ。
掛けて、ビールをもらう。
サッポロラガー中瓶。
頼むのは、いつも通り、特の天婦羅定食、9,000円也。
お通しは、もずく酢。
比較的、ここでは多いかもしれぬ。
細いもの。
やはり、もずくは細いものの方がよい。
食感がしっかりしている。
そうである。
細い、太いの違いは養殖か天然の違いなのか、と
思っていたのだが、ちょっと調べてみた。
もずくというのは、実は二種あるらしい。
モズクとオキナワモズク。種が違う。
オキナワモズクの方が太く、天然では南西諸島にいる。
モズクの方が細く、これは、どちらにもいるよう。
そして、養殖は、なんと90%が沖縄らしい。で、沖縄
だからオキナワモズクかと思うと、そうでもなく、3割は
細いモズク、らしい。(ウィキ)
閑話休題。
おろしがきて、準備完了。
形通り、海老から。
さいまき海老。
まずは塩で。
これ以上ないほど軽く揚がっている。
二本目は天つゆで。
これも、よし。
二品目は、いか。
すみいか。
ちょっと、小型のものかもしれぬ。
もちろん、カラッとあがっているが、
ぷちっとした歯応えで、柔らか。
次も決まり、きす。
これは、かなりしっかり揚がっている。
きすなので、中は半生ということはない。
丸く反っているのは、かなりの高温で揚げている
ということであろうか。
それも短時間。
そして、次。
ほたて。
珍しい。やはり、江戸前天ぷらでは、元来はない種(たね)。
長年ここに通っているが、初めてではない、かもしれぬが、
まずなかったと思う。
衣はサクサクだが、お分かりになろうか、中の半生。
流石。
これは、塩、で、あろう。むろん、うまい。
そして、穴子。
やっぱり、穴子は天つゆ。
サクサクで、ほかほか。穴子のうまみと香りがよくわかる。
そして、終盤、野菜。
椎茸、蓮根、銀杏。
どれもうまいが、椎茸。
肉厚で、しっとり。
アスパラ。
なかなか太い、立派なもの。
サクサクの衣で中はホカホカ。
天ぷらは蒸し料理、とよくいうが、こういう種だと
それがよくわかる。
最後は、かき揚げとご飯だが、いつも通り、
天丼に。
芝海老と小柱。
味噌汁は、赤だしといってよいか、微妙な合わせか。
実は、蜆(しじみ)。これはここでは決まり。
蜆というのは、それこそ落語に「蜆売り」というのがある。
鼠小僧の話しだが、噺の冒頭、小さな子供が売って歩いている。
舞台は、隅田川河口あるいは、築地あたりの海で昔は
たくさんいて子供でも獲れたのであろう。
安くて身近なもの。
ここまで。
勘定は、20,420円也。
うまかった、うまかった。
ご馳走様でした。
台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374
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