断腸亭料理日記2024

赤坂四川飯店

4672号

11月3日(日)夜

さて、日曜日。

今日も、内儀(かみ)さんの希望。

もう毎度お馴染みか、赤坂[四川飯店]

とはいっても、前回は6月であった。

なんでも、かに玉が食べたいらしい。
なにも、町中華メニューのかに玉を食べに
[四川飯店]まで行かずともよいのだが、逆に
こういうものを[四川飯店]で食べるというのも
また、よいだろう。

かに玉とといえば、天津丼の頭?。
中華風オムレツ。

芙蓉蛋(フヨウタン)、蟹が入ると芙蓉蟹(フヨウハイ)
というのか。
広東料理?、シンプルかつ、簡単なものなので、中国各地、
それこそ四川でも?、家庭でも?、、おそらく
どこにでもある料理なのでは、なかろうか。

だがまあ、日本の中華料理やでは、ずっと人気メニュー。
基本、あんかけ。

予約は18時半。

拙亭から赤坂[四川飯店]まではちょっと面倒。
地下鉄を乗り継がなければならない。

18時半ちょうどに到着。

いつも以上に大賑わい。完全に満席である。
だが、なぜであろうか、いつもと客層が違うよう。
場所柄?、いつもは国会関係?議員さん家族?。
我々がくるのが土日だからか、そんな感じに
見られる人々もいるように見えていた。
外人観光客はさすがに見えないが、今日は、なにか、
上品だが普通の人々、に、見える。

ともあれ。
テーブルに案内され、掛ける。

ビールをもらう。今日はサッポロ黒ラベル。

メニューを見ると、かに玉はない。
やはり、四川ではない、のであろう。

が、簡単なものなので、こういうところは、
きっと作ってくれる、はず。

他に?、メニューを見ると、なにか宮城フェア、
のようなものをやっている。宮城県の食材を使った料理。
ちょっと、おもしろい、か。

いつももらう、青菜炒めが、お姐さんに聞くと
今日は、ない、とのことで、
宮城フェアから、仙台白菜のとろみ煮込み。

仙台は白菜が名産であったのは知らなかった。
(調べると、国内で栽培されているの白菜の品種は
仙台で生まれたものが主流とのこと。)

それから、同じく仙台フェアで、宮城産牡蠣の炒め。

三陸の牡蠣。昨日から、牡蠣が続くがおもしろい
かもしれぬ。これはいかにも四川風。
赤唐辛子炒めか、豆チ炒めを選べるので、豆チの方。

かに玉は、お姐さんに聞くとやはり、作ってもらえる
とのこと。

それから、やっぱり麻婆豆腐は欠かせない。
よし、これでいってみよう。

まず、白菜から。

まったく見たことのない、見た目。

〜干し貝柱の深みのある味わいで〜、とのこと。

これ、かなり、うまい。
細く切られ、柔らかく火が通された白菜。
なるほど、干し貝柱と、その出汁。
そして、豚肉。
この餡の黄色味はなんであろうか。
まったく、わからないが、とにかく濃厚。
極上、といってよろしかろう。

そして、牡蠣。

緑色は青唐辛子、赤いのはパプリカ、黒っぽいのが
唐辛子、そして白胡麻。

ちょっと、不思議。
大きな牡蠣で表面はカリカリしたした食感。
揚げて、甘いたれで固めているような感じであろうか。
味は辛みは少なく、豆チの香りで甘辛。
中華にはあるのか、牡蠣のこういう調理法は初めて、
で、ある。

そして、かに玉。

え!?。あんかけはなし。
塩味のみ、かもしれぬ。
なるほど。四川料理店が作ると、こうなるのか。
カニの他に、ねぎ、きくらげ、か。
ただ、これ、極上にフワフワ、かつ、しっとり。

うまいが、ほんとにシンプル。
ちょっと肩透かし、か。

そして、四川飯店名物、陳麻婆豆腐。

もちろん、白いご飯ももらった。

目にも赤が鮮やか。
しっかりした辛味と濃厚な味。

そうそう、この味。
この濃厚さ、で、ある。

前回食べてから、自分で作ってもいるが、
なかなかこの味には到達できないでいる。
道は遠そう。

そういえば、今日気が付いたが、意外にここの
ものは、いわゆる花椒の、麻、痺れ、は強くない。
特に、東京でも最近の四川料理店ではもっと
強いところは多いのではなかろうか。

以上。
かなり、腹一杯。
会計は、二人で15,290円也。
ご馳走様でした。新鮮でうまかった。

 

赤坂四川飯店

千代田区平河町2-5-5 全国旅館会館5F・6F
03-3263-9371

 

 

 

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