断腸亭料理日記2024

本所石原・レストラン・クインベル

4671号

11月2日(土)夜

土曜日。

11月になった。

今日は、一日雨。
最高気温は16.9℃(15時02分)。

内儀(かみ)さんが、牡蠣を食べたいというので
本所石原のレストラン[クインベル]を取った。

なぜか、内儀さんが牡蠣というとここを思い浮かべるよう。

洋食とフレンチの中間ぐらいの料理を出すのだが、
シェフの実力は凄い。
見た目は、こぢんまりした町の食堂のようだが、
なんでもうまい。オリジナリティー、個性もあるが、
それでいて奇を衒わずぶっ飛んではいない。万人が
うまいと思える料理を出す。

また、魚介類の料理も充実しているのも特徴。
それで、和食ではない牡蠣が食べたいと、ここ、
なのである。

予約をして、18時。

ここはウイークエンドは予約は必須、で、ある。

雨はまだ降っているが、気温も降り方も
コートを着るほどではない。

拙亭のある元浅草からは、都バス、錦糸町行きですぐ。
寿三丁目、蔵前、厩橋を渡ってバスは右に曲がり、
清澄通り、すぐに蔵前橋通りを左折したところが、
石原一丁目。ここまで。
ちなみに、石原はイシハラではなくイシワラと読む。
ちょうどこの裏に、池波作品に登場する、旗本であり、
火付盗賊改の頭もした徳山五兵衛の屋敷跡があり、
お稲荷さんになっている。

[クインベル]は蔵前橋通りの反対、南側。
緑色の庇があるので、すぐわかる。
電車の場合は、大江戸線の両国が清澄通りにあるので
ここが近かろう。

入って、名乗り、奥のテーブルヘ。

やはり、ほぼほぼ満席かつ、予約で埋まっているよう。

ビールをもらい、注文。

定番のメニューもありまた、時々のメニューも
数多くある。

サラダ。

目当ての牡蠣は、オーブン焼きだったり、
いろいろあるが、今日はクリーム煮にしようか。

それから、定番の二品。
ドライカレーのオムライスと、
渡りガニのスパゲティー。

この二品を頼むと、量がそこそこ多いのだが、
うまいので、外したくない、のである。

サラダ。

見た目、わかりずらいが、正確には、いんげんのサラダ。
メインがいんげん。
いんげんはゆでたもの。

生のマッシュルームスライス、同じく玉ねぎ、
トマト、パプリカ、ベビーリーフ。
ドレッシングはしょうゆ系。
シンプル。

牡蠣のクリーム煮。

にんじん、ブロッコリー、しめじ。

牡蠣がすごい。
見えないが、大きなものが四つほど。
これが、驚くほどうまい。

当然、それぞれ別に調理したものを合わせている、
のだと思うが、牡蠣への火の通り方が、
ちょうどよい。
堅からず、柔らからず。
くささ、生ぐささ、一切なし。
流石、で、ある。
牡蠣のうまさを十分に味わえる。

今日、ここにきた甲斐があったというもの。

そして、次。

ドライカレーのオムライス。

これはやはり、名作といってよいだろう。

ケチャップの掛かったフワトロ系のオムライス。
中のご飯は、比較的スパイシー、しっかりした香りと
辛みのドライカレー。
手前のソースがキノコの入ったデミグラスソース。

カレーとケチャップとデミグラスソースの組み合わせ
が絶妙に合っているのである。
だが、他で出会ったことがない。
唯一無二ではなかろうか。
だが、万人がうまい、と、思う味。

そして、最後。

渡りガニのスパゲティー。

反対にこれは、かなり一般的なスパゲティー、
ではあろう。
自分で作ったことすらある。
まあ、比較的簡単。
トマト系のスパゲティーとしては、定番、
と、いってよいかもしれぬ。
その上、もちろん、うまい。

当然、かにのうまみがソースにしっかり出ている。

そして、見た通り、このボリューム。

大満足。
いや、腹一杯。

ご馳走様でした。

 


クインベル

墨田区石原1-25-5
03-3623-1222

 

 

 

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