断腸亭料理日記2024
4595号
7月6日(土)夜
さて、ここ、ご存知であろうか。
日比谷のフレンチ[アピシウス]。
随分前に一度だけきたことがあって、かなり印象に
残っている。
1983年開店「フレンチの真髄に触れる老舗のグランメゾン」
とのこと。
まあ、他のこのグレードのレストランに行ったことがないので
比較のできることはないのだが。
ともあれ、たまにはこういうところに行って、
知識と経験を補給しなければ。
ちなみに、2024年版新規ミシュラン掲載。
(が、ピブグルマンでもなく、星付きでもない。
今年から、無印掲載というのが始まったよう。)
予約は18時半。
夕方から急な豪雨で、内儀(かみ)さんとタクシーで向かう。
日比谷といっているが、住所は有楽町。
駅の西の一角のビルの地下。
予約しておいたのは、TRADITIONNEL、27,060円也。
この上に、33,000円と40,700とある。
まあ、こんな感じの高級店。
地下へ降りると、アンダーな照明で落ち着いた木調の
インテリア。
レセプションで名乗り、左にバースペースがあって、
メインダイニング。テーブルに案内される。
ショープレートの上にメニュー。
前菜は、肉か魚介から選ぶ。魚料理があって、肉のメイン。
これは鴨か羊から選ぶ。チーズとデザート。
最初は、せっかくなので、シャンパンをもらおうか。
わからないので、すべてお任せ。
グラスで。
かなりのドライ。
(会計でわかったが、これがかなりの高額。
G.H.Mumm Cuvee Rene Lalou 2008というもの。)
ソムリエ氏に聞かれたので、お任せで、白と赤で
グラスでもらうことにする。
オリーブ。
中にアンチョビが入っている。
ちょっと上品で、うまい。
店名入りのショープレート。
アミューズ。
アップ。
左が、パテドカンパーニュ。田舎風パテ。
フレンチの定番であろう。
右が、さくらますのムニエル。
緑は、ジャノベーゼソース。
お洒落で、うまい。
パン。
焼きたてのよう。
三種から選べる。
バターがうまい。
ギャルソン氏によれば、無塩のカルピスバターのとのこと。
私の前菜。
「プラリネでフォアグラのテリーヌをコーティング
コーヒー風味」とのこと。
断面。
普通プラリネといえば、チョコレートであろう。
ナッツ類をキャラメリゼでコーティングしたもの。
これでフォアグラのテリーヌを覆っている。
まわりのオレンジ色のものはグミ。
味は、見た通りオレンジ。
〆て、ちょっとデザートのような仕上がり。
こういう料理は初めて食べたかもしれぬ。
新鮮、で、ある。
そして、うまい。
フォアグラと焙煎したナッツ、コーヒー、オレンジの
組み合わせ。もちろん、かなりの手間が掛かっている
のであろう。
組み合わせを愉しむというのが、フレンチ。
オレンジはビター系のチョコレートと合わせることがある。
酸味とオレンジ香がチョコの苦みに合う。
フォアグラのこってりに、苦み、香ばしさ、さわやかさ、
多少の甘味。
バラしてみると、こんなことになるのか。
まあ、どちらにしてもかなり複雑。
そして、これが付いている。
トーストしたブリオリッシュ。
内儀さんの前菜。
「漁師風 魚介のマリニエール」。
入っているのは、甘鯛、尾長鯛、明石のたこ、ほたて。
マリニエールが漁師風ということだが、料理としては
魚介の白ワイン蒸し煮、らしい。
内儀さんに一つ二つ、もらって食べたが、かなり
すごい。
つづく
千代田区有楽町1-9-4
蚕糸会館ビル地下1階
03-3214-1361
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