断腸亭料理日記2024
4497号
2月1日(木)夜
さて、ガーリックチキン、で、ある。
そういう料理名、メニュー名があるのか
どうかよくわからぬ。
洋風の居酒屋なんぞにある?。
また、イタリアンなのかフレンチなのか、それ以外
なのか、あるいは、どこでもないのか、どこにも
あるのか、それもよくわからぬ。
日本語にすると、鶏肉の、にんにく焼き?。
が、ちょいと、うまそうなので、作ってみようと
考えた。
鶏もも肉1枚をそのまま焼く。
レシピを調べてみた。
ガーリックチキンだけで検索しても
たくさん出てくるし、いろんなレシピがある。
にんにくも、生のみじん切りのものもあるし、
いわゆるガーリックパウダーを使うものもある。
漬けておく、すぐに焼く、焼き方もいろいろ。
ガーリックパウダーは普段使っていないので、
持ってもいない。
これ使ってみようか。
もも肉は一枚解凍しておく。
ガーリックパウダーを買ってくる。
ハウスのもの。
ガーリックパウダーってなんだろうか。
乾燥にんにくを細かくしたものではない。
にんにくから成分を抽出し、顆粒にしたもの。
溶けやすく、味も染みやすい?。
近いもので、簡単で私もでよく作る、ケイジャンチキン
は、ケイジャンシーズニングを使うが、あれにも
ガーリックパウダーが入っている。そして、これに
オレガノ、タイム、レッドペッパーなどが加わる。
味もにんにくを強く感じる。
生のにんにくを使うよりもパウダーの方が味としては
強くなる。別物といってよいだろう。
解凍したもも肉に両面塩胡椒。
もも肉一枚にうまく火を通すというのは、実のところ
簡単ではない。
切れ込みを複数入れたり、重石をのせて焼いたりもする。
時間を掛けて弱火でふたをして焼けば火は通るが、
これでは皮目がパリッと仕上がらない。
が、探したレシピの中で、アロゼ、油を掛けながら焼く、
というのがあった。
主にフレンチの技法だと思うが、私は、平目・鰈のムニエル
厚いステーキなどで使っている。
会得すれば、厚みのあるものを焼くのに重宝している。
アロゼを使えばもも肉にも火が通る。
これでいってみることにした。
そして、ガーリックパウダー。
比較的、しっかりめに。
試みにみじん切りも用意してまぶしてみる。
これで、しばらく置く。
20分ほど。
フライパンにたっぷりのオリーブオイル。
熱して、皮目から投入。
強火をキープ。
大きなスプーンで、熱くなった油を全体にまんべんなく
かける。
もちろん、プロに習ったわけではないのでほんとうの
ところはわからないのだが、私なりの理解は、この時点で
上からも熱を掛けて、中心まで早く火を入れる。
早く、というのが大切なのである。
先にも書いたが、弱火でじっくりふたをして、などすれば
火は通るのだが、パリッとあがらない上に、肉は時間を
かければかけるほど、縮んでいくのである。
高温で短時間がほんとうは一番の理想なのである。
ただ、もちろん、それでは中心は生。
それで、同時に上からも熱を掛けるのである。
フライパンを傾け、スプーンで熱い油を掛けていると、
段々に表面も色が変わってくる。
で、下がよい色になったら、ひっくり返す。
ひっくり返しても、こちら側が乾燥しないように
油は引き続いて、掛ける。
反対側もよい焼き色まで、焼く。OK。
念のため、串を刺して、火の通りを確認。
出てくる汁が透明ならOK。
焼き上がり。
菜箸で、鍋肌に触れぬように浮かして休ませる。
5分程度。
やはり、多少のドリップは出る。
皿へ。
付け合わせは、なし。
にんにくの味と塩味のついた油も一緒に。
ビールを開ける。
切る。
OK。
よく焼けた。シンプルだがうまいもんである。
やはり、ガーリックパウダーの威力。
強めのにんにくの味と香り。強いのがよい。
そして、この油。
にんにく風味のオリーブオイルだが、
今日はないが、フランスパンをつけて食べたい。
次回の課題である。
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