断腸亭料理日記2024
4698号
さて、引き続き、浅草田原町の焼鳥[鳥なお]。
焼き物、ささみ、ハツときて、肝。
まあ、レバー、で、ある。
上にまぶされているのは、青山椒の粉。
薄いたれ。
昨日も書いたが、独特の焼き具合、で、あろう。
表面に焦げはない。
中は、通常の炭焼きの焼鳥の半生よりは
気持ち火が通っているか。
血がにじむということもない。
炭火で通常よりもじっくり焼いているのでは、
なかろうか。
長く焼くと、水分が抜ける方向になり、まあ、堅くなろう。
だが表面も焦がさず、水分も保ちバランスを上手に
取って、柔らか。
青山椒というのは、ここで初めて出会ったかもしれぬが、
最近は色々なところで見る。
通常の山椒の粉は、完熟、乾燥し、黒くなった
山椒の実を粉にしたものであろうが、青い状態で止めて
乾燥させて粉にした、ということか。
よりさわやかな香りに特徴があろう。
ここで、一度、箸休め。
おひたし。
ちぢみほうれん草とオレンジ色のものは、
にんじんではなく、キンカン。
もちろん、きんかんは、後で出てくる鶏の
キンカンではなく、柑橘のキンカン。
荒くおろした大根も。
見た感じもしょうゆは入っていない?。
味は、ほんのり。気持ち、酸味があるか。
きんかんのもの?。
再び、焼き物。
やげん。軟骨、で、ある。
こんがり、塩。
ちょっと肉も付いて、脂もあり。
よく冷凍、解凍もので売っているが、雲泥の差、
で、ある。
やげんは漢字で書くと、薬研。
映画やドラマになっている「赤ひげ」を見ていると
出てくる。生薬をすり潰すための道具。
あれに形が似ていたから。
次は、これ。
もも。
はさまっているのは、ねぎと、しし唐。
薄いたれ。
これはしっかり、肉にも野菜にも、
焦げ目が付いている。
むろん、コントロールし、意図して付けている、
のであろう。
脂もあり、ふっくら。
そして、香ばしい。
これ一本で、充実した一本。
そして、これ。
いつもこのあたりで出る。
蕪。
小蕪といえばよいのか、東京でノーマルなもの。
見た目、茶色は、しょうゆにも見えるが、
これは焦げ目。
味は塩。
パリっとしている表面。
そろそろ、終盤。
これ。
ここの定番。スペシャリテといってもよいか。
きんかんとつくね。
これも薄っすらたれ。
きんかんはほかほか、程度の温かさ。
ということは、ほぼ生、なのかもしれぬ。
むろん、鮮度がよい、のであろう。
つくねはねぎ入り。
こちらは、もちろん、ちゃんと火が通っている。
表面こんがり、焦げ目入り。
そろそろ、お仕舞。
おひたしといってよいか、浅漬けといってよいのか。
白菜。
極細に切ったの昆布と削り節。
この小皿もよいではないか。
真鍮(しんちゅう)、で、あろうか。
薄味でみずみずしい。
最後は、ご飯。
スープにほんの小さな焼きおにぎり。
これは、内儀(かみ)さんの。
甘辛そぼろに温泉玉子のご飯。
以上、ここまで。
会計は二人で呑みもの入れて、総合計15,900円也。
ご馳走様でした。
うまかった、うまかった。
050-5593-4854
台東区雷門1-5-9 いさよビル 1
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