断腸亭料理日記2024

そば元浅草砂場/そば上野翁庵/
東上野三丁目南稲荷町そば小倉庵

なんだか、このところ、そばばかり食べている。
まあ、いつもラーメンかそば、なのだが。
ここのことろは、そばがかたまっている。
それだけこの界隈、書くべきそばやが多いということ
になるのかと思う。
そんなわけで、今日は、そば三本。

4632号

8月26日(月)第一食

そば・元浅草[砂場]

台風は奄美大島付近だが、関東にも影響が出て、
時折の雨。

こんな時には、ご近所至近。
毎度お馴染み、元浅草[砂場]。

13時ちょいすぎ。
傘を持って出たら、ちょうどやんでいた。
まあよいか。

13時すぎれば、空席もある。

掛けて、ミニかつ丼がまだあることを、確認し、
もりと、ミニかつ丼。

もうなん年もここでは、ほぼこれ。

きた。

見ていただきたい。
このそばの盛りの見事さ、美しさ。
更科系の白に近いそば。

麻布の更科の本家筋の[更科堀井

と比べると、微妙に色が濃い。
なんらか粉の配合が違う、のであろう。
太さも微かに太いかもしれぬ。

だがやはり、ここのそばは、やはり、喉ごしのよさ、
なのであろう。

かつ丼のセットを出す町のそばや、の顔をしているが
立派なそばの名店といってよいだろう。

かつ丼とともに、腹一杯。

うまかった、うまかった。
ご馳走様でした。


03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1


8月29日(木)第一食

そば上野[翁庵]

ノロノロ台風は鹿児島に上陸し、13時頃には
長崎県島原付近。
九州よりも、むしろ静岡、神奈川あたりが、大雨に
見舞われているよう。
気象予報士の解説を聞くとどうして、こんなことが
起こっているのか、は、わかる。
日本列島付近に台風がくると通常であれば、偏西風に
乗って、北西に向け速度をあげる。
偏西風は今、列島の北にあり、行く手をはばまれている。
では、偏西風が北にある根本的な原因は?。
ある先生は、これも温暖化の影響である、と。
ほう、なるほど。
で、今後もこういう台風が現れる可能性がある、とも。


ともあれ。
風は強くないが、いつ降ってもおかしくない空模様。
ただ、晴れ間、やみ間もあるので、もう濡れてもよい
つもりで、自転車で出よう。

久しぶりに、上野の[翁庵

へ行って、ねぎせいろにしよう。

14時少し前。

入って帳場でお姐さんから食券を買う。
あいている左側の囲炉裏に相席で掛ける。

ここはいつもかなり冷房が効いているが、
今日は雨で少し涼しくなって、室内は寒いくらい。

ねぎせいろが、きた。

ここのそばは、緑色が強いことが多いのだが、
今日のものは、ノーマルなそばの色のよう。
一般に新そばの時期は緑がかることがあると思うのだが、
新そばでない季節にもここは緑の強いことがあって
色を付けているのか、とも考えていた。
意外に昔から特に藪系でこういう例はあったと聞く。
今日の色を見ると、そんなこともないのか。

ともあれ。
なぜ、これがねぎせいろ、なのか、今一つわからぬが、
そばつゆにいかの入った小さなかき揚げ。
このままではそばをつけずらいので、先にかき揚げを
かじってから、そばを手繰る。

そばつゆに天ぷらを入れるのは、室町[砂場]だったり
そう多くはない。どうなのであろうか、やはり古い形
なのではなかろうか。以前はもっとあった?。
元来、天ぷらをかけそばにのせる、天ぷらそば。
これからそばを抜いた、そば抜き。これは酒の肴になる。
ご存知の通り、そばつゆに天ぷらを入れてぶよぶよに
したものは、うまい。ここにせいろのそばをつけて手繰る。
まあ、発想としては容易に考え付くだろう。

では、なぜ、なくなっていったのか。うまいのに。
やはり、多少食べずらい、か。

ともあれ、ここにもこなければ。


台東区東上野3-39-8
03-3831-2660


8月22日(木)

東上野三丁目・南稲荷町・そば[小倉庵]

さて、ちょっと戻るが、そばつゆに天ぷらが入る
もう一つの例。南稲荷町[小倉庵]。たまたまだが、
ここでもこれを食べていた。

名前はつけ天せいろ。

かき揚げではなく、さいまき海老といった大きさの
海老天が一本つゆに浸っている。
どちらがよいのかというと、矛盾するが食べでがある
かき揚げの方がよい。まあ、勝手なものではある。


小倉庵

台東区東上野3-39-8
03-3831-2660

 

 

 

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