断腸亭料理日記2023

断腸亭の夏休み2023 慶良間〜八重山 その5

4415号

引き続き、慶良間渡嘉敷島、ケラマテラスの
三回目の夜飯。

 

 

大きなレンコダイの塩釜焼き一匹を内儀(かみ)さんと
二人で平らげた。

次は、大皿が出た。

いや、小皿がたくさん大きな駕籠にのったもの。

毎夜のイタリアンも品書きが出るが、今日のそれによれば、

「人参しりしり、じーまみー豆腐、もずく酢、マーマチと
有頭海老の幽庵焼き、うむくじ天ぷら、ラフテー、
海ブドウ」

とのこと。

左上、人参しりしり、、
これ、なんであろうか。
沖縄の郷土料理。
にんじん千切り、玉子、、薄味の甘辛。
こういうもの、なのであろうが。
なんだかはっきりしない。

その隣、じーまみー豆腐。
去年の朝ドラから知って、なん度か食べている。
チルドの製品が東京でも市販されていた。
じーまみーは、地豆、で、落花生、ピーナッツ
のこと。つまりピーナッツの胡麻豆腐のようなもの。
落花生というくらいで、花が咲いてから地中に
入り実ができる。それで沖縄では地豆という。
歴史的には、内地よりも早く中国から伝わった
のであろう。

人参しりしりの左がもずく酢。
これは、そのままであるが、ちょっと驚いた。
細い。実のところ、私、誤解していたか。
沖縄産のもずくは、太くてぶよぶよしたもの、と。
これは、左に非ず。細いがしっかりしている。
これはよい。太いのは養殖ものであったか?。

真ん中が有頭海老の幽庵焼き。
海老は車海老。沖縄でも車海老は獲れる?。
養殖もしているよう。
幽庵焼きというのは、しょうゆ、みりん、酒に
漬けて焼いたもの。まあ、照り焼きであろう。

車海老類というのは、驚くほど広いところに
住んでいる。熱帯の海にも。20cm、30p近いものも
ある。

海老の後ろにあるのがマーマチ。
マーマチはくろまつという魚のよう。これも幽庵焼き。

次、下左。
これが、うむくじ天ぷら。

「うむくじ」は沖縄で、芋の粉末、特に紅芋の粉末、
とのこと。イモクズ、だそう。

本来は、そのイモクズとマッシュポテトなどで
揚げたものが、うむくじ天ぷらのよう。
そういったものも売られているが、これは、
紅芋そのものの、天ぷらのようである。
味は、文字通り、さつまいもの天ぷら。

右下は、言わずと知れた、ラフテー。
私もよく作るが、これが正解?。
私はもっと焼酎で脂を柔らかくしてしまうが
ちょうど和食の豚角煮の中間程度の脂。

最後は、その上、海ぶどう。
酢のもの。誰にも人気で沖縄を代表する
ものといってもよいかもしれぬ。

最後は、ご飯のとつゆ。

沖縄でご飯といえば、ジューシー。
これは、いかすみジューシー。
ジューシーはゾウスイの訛ったものともいうが、
怪しいかもしれぬ。
見た目のようないかすみのパスタのような
強い味はなく、さっぱり。

おつゆは、アーサーと島豆腐。

アーサーは内地のアオサかとおもうと、
違うら海藻らしい。
実際食べてみるとアーサーの方が、しっかりした食感。

島豆腐はご存知の通り、沖縄のカタメの豆腐。
今回の旅行中の豆腐はすべて、島豆腐、堅い豆腐
であった。
そういえば、内地の豆腐も、地方により凸凹あろうが、
以前は基本もっと堅かった。いつの間にか、
柔らかくなっていった。
まあ料理法やTPOであろうが、堅い方がうまい、
ような気もしてくる。

デザート。

黒糖の蜜ときな粉。
名前を聞き落としたが、わらび餅のようなもの。

馴染のある沖縄料理中心で、バラエティーに富み、
うまかった。

以上。

さて、三日目朝。

今日もダイビングなので、朝飯は、洋食。
内容は、昨日とまったく一緒。

同様に、9時頃、出港。

雲はあるが、よい天気。

この青が、ケラマブルー、か。

一本目はやっぱり、北の渡嘉久湾内。
エントリー。

砂地で、いきなりウミヘビ。

あまりにあたり前に出てくるので、
近付いて撮影したくなってしまったが、
はっと気が付き、とどまった。

ウミヘビは、攻撃的ではないというが、
やはり猛毒である。
気を付けねば。

岩礁があると、やっぱりびっしりサンゴ。
イソギンチャクとクマノミも。

カクレクマノミ。

 

つづく

 

ケラマテラス

 

 

 

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