断腸亭料理日記2023
4416号
引き続き、沖縄慶良間渡嘉敷島のダイビング、
三日目の続き。
次は、これ。
ガイド氏、今日だけ限定でケラマテラスの社長でもある方、
が指しているもの。
潜る前から、予告されていたのだが、タツノオトシゴ。
が、これ、1cmもない、と。
老眼に乱視、、で、見えるわけがない。
後でアップしてみたら、わかるかも、と
撮った写真を拡大してみた。
わかる?。
わからんよね。
ジャパピグ、白。
ジャパニーズ・ピグミー・シーホース、とのこと。
極小のタツノオトシゴの類である。
大きくても、1cm〜2cmという。
同じところをなん枚か撮ったのだが、結局
それらしいものは見つからなかったが、、
もしかして、
ライトがあればまだ見やすかったか。
ともあれ。
最初に八丈島で見つかったので、ハチジョウタツ、
という正式和名が付けられたよう。
やはり、かなりのレアもの。
最初に見つけた人もすごかろう。
こんな小さなものを。
南紀白浜などでも報告があるようだが、
どこにでもいるものではないのであろう。
この慶良間渡嘉敷の海の素晴らしさを物語るもの
といってよろしかろう。
この類だと、4〜5cmになるヨウジウオという
文字通り楊枝のような細い姿のものを、モルジブで
見たことがあるが、、。
渡嘉久湾の大きな根。
見事に密集したサンゴだが、これはテーブルサンゴ。
この密度。
ここまでが、この日の一本目。
二本目は、今までとはちょっと違うポイントへ
連れてってくれた。
阿波連よりもさらに南。
渡嘉敷島の最南端は、一度切れてもう一つの
ウン島という小さな島があって、そこの灯台下という
ポイント。
ここは、ケーブ、洞窟、ポイントとのこと。
ちょっと毛色の違うところを見せようという
気遣い。
阿波連も渡嘉久も湾内は砂地だが、実際には
この島はなかなかに変化に飛んだ地形。
渡嘉敷島の地質など成り立ちの情報を私は持っていないが、
火山活動もからんででできた島なのではなかろうか。
大きな岩礁の間の細い隙間に潜る。
上を見上げる。
この洞窟のような、岩の隙間は、日光が入らないので
驚くほど魚を始め、生き物は少ない。
魚やサンゴを見るのではなく地形を愉しむ。
岩の隙間から出てくる。
団扇状のサンゴと海シダ。
お馴染み、イソギンチャクとカクレクマノミ
以上。
戻り、後始末をして、昼飯へ。
この阿波連集落の飲食店の選択肢はそう多くはない。
前にも書いたが、エアコンのないところもある。
ちょっと小ぎれいな小さなホテルのレストラン。
エアコン付き。
ビールは、珍しくコロナに。
メニューは、毎度お馴染みの沖縄そばではなく、
目先を変えて、私は牛丼。
内儀(かみ)さんは、カレー。
ホテルに戻り、例によって、ゴロゴロ。
夜飯。
今日は、再びイタリアン。
前菜は、カルパッチョ。
品書きにはオーナシのカルパッチョとある。
オーナシというのは、調べるとアオノメハタ
という和名で、ハタの仲間。ハタ類は沖縄ではミーパイ
という言い方もある。やはり南の海の魚のよう。
ハタの仲間は、南の海にも多くいるが、まず
間違いなく、うまい。
カルパッチョというと薄いスライスが
多いような気がするが、これは刺身のような切り方。
新鮮でもあるのだろう、かなりうまい。
青みは、パセリ?、いや、細かくしたアーサーか。
今日のスープは、これ。
島かぼちゃのポタージュ。
島にんじん同様、このかぼちゃも在来種とのこと。
日本国内のかぼちゃは、在来種は今はほとんど
作られていない。
在来種は甘味が少ないかった、と。
沖縄には、まだまだ残っているということのよう。
つづく
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