断腸亭料理日記2023

断腸亭の夏休み2023 慶良間〜八重山 その19

4429号

さて。

引き続き、竹富島。
灼熱の竹富島集落から[星のや]まで戻ってきた。

なかなか、選択肢は多くないのだが、夜は
ルームサービスにする。

鉄板焼き御前と

ゴーヤーチャンプルー。

この牛肉も、うまいのだが、石垣牛かと思うと
そうでもなく、黒毛和牛とのこと。
塩としょうゆ。
やはり、塩がうまい。

ゴーヤチャンプルーは、花かつおたっぷり。
普通であれば、スパムのはずだが、
ちょっとホテルらしく、なのか、ベーコン。

翌日、最終日。

ここ滞在中は、朝は私は抜き。
まあ、いつも通り、ではある。

[星のや]は朝飯は四種もあるのだが、4235円と
なかなかの値段。

今日は、パッキングと、部屋でのんびり、
ごろごろ。

むろん、部屋はエアコンが効いている。
ただ、前に書いたように赤瓦の伝統家屋で、よい時間が流れる。

ここ滞在中はずっと天気がよかったが、
天気がよいということは、日差しが刺すようで、
とても外を歩きたくはない。

昼は、ルームサービスを取っても同じなのだが、
メインダイニングまで行ってみた。

前にも食べたが、大きなバラ先軟骨が入った
沖縄そば。

ジューシーおにぎり。

ジューシーは毎度書いているが、
沖縄で炊き込みご飯のこと。おつゆに入っているのはくるま麩。

夜は、ルームサービスの目玉
「命草(ぬちぐさ)薫る島鍋」というのにした。

豚と牛のしゃぶしゃぶ。

命草というのは、前にも出てきたが、
沖縄でいう、薬草のこと。

薬草が散らされている氷があって、これで
冷やして、冷しゃぶにしても食べられる、と。

野菜の中に、薬草といわれるものもあるのであろうが、
もう一つ、どれがなにかよくわからぬ。

ここのサービスのお兄さん、おねえさんは、
あえてなのであろうが、あまり多くを語らない。
押し付けがましくないのがよいのだが。

ご飯と、重箱の中は、島豆腐ともずく、
麺は海藻が練り込まれているもの。

薬草の入った命草氷というので冷やしてみたが
まあ、あまりピンとこない。

別段、冷やさずともよいか。

島豆腐はやっぱりうまい。

前にも書いたが、以前は内地の豆腐も
多く堅かったと思う。
柔らかいものもまあ、よいのだが、逆に
堅い豆腐はないのではなかろうか。
堅いのも、うまいのだが、なぜであろうか。
内地でも選択肢の一つとしてあってもよい
のではなかろうか。

ともあれ。
これで、二人前だが、量はかなりある。

腹一杯。
うまかった。

翌日、9月21日は、チェックアウトをして、
帰る。

[星のや竹富島]の車で桟橋まで送ってもらい、
高速船で、石垣港。

石垣港からタクシーで石垣空港。

15:25 ANA 羽田直行便。

最近はそう本数は多くないが、石垣から
直行便はあるのである。
便利。
よく芸能人などが、石垣にセカンドハウスを持ったり
半移住なんというのも聞く。
東京から癒しを求めていくのなら、石垣直交で
よい、のかもしれぬ。

内儀(かみ)さんが取ったのだが、
行きはJALのファーストクラス、帰りはANAの
ファーストクラスにしてみた、とのこと。
が、石垣空港には、残念ながらラウンジはなし。

ファーストクラスなので、機内食。

お弁当っぽい、感じ。
せっかくなので、スパークリングワインももらった。

ただ、、、
石垣→羽田便だからであろうか、機体はボーイング787
だが、ちょっと古かった。
映画もなし。
やっぱり、那覇便の方がよかったのか。

帰って、石垣空港で買ってきた、かまぼこ。

もずくやら、にんじん入り。
見た目は、さつま揚げのようだが、揚げてはいない。
文字通り、かまぼこ。

ちょいと、甘めだが、うまかった。

長々、慶良間、竹富の夏休み、これにて読み切り。
いかがであったろうか。お付き合い感謝。
やっぱり、沖縄、それも離島。
かけがえのないところである。

 

星のや・竹富島

 

 

 

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