断腸亭料理日記2023

スパゲティー・プッタネスカ

4457号

11月28日(火)夜

さて。

スパゲティー・プッタネスカ、で、ある。

先日、人形町で食べた。

ブッダネスカではなく“プ”ッタネスカ。
私は、長いこと“ブ”だと思ってきた。

puttanesca、もちろんイタリア語。

[ダバッボ]の回にも書いたが、簡単、という。

では、作ってみようか、で、ある。

オリーブ、ケッパー、唐辛子、にんにく、アンチョビフィレ、
トマト缶、青みにイタリアンパセリ。

こんなところ。
アンチョビフィレ、イタリアンパセリ以外はある。

買いに出る。
イタリアンパセリは見つからぬ。
まあ、あまりそのへんのスーパーには
ないものではある。
味はほぼ同じ、普通のパセリを買おうかと
思ったが、例によってほぼ余るのでなしでよいか。

パセリでもガーリックバターなどに使うものは
必須だと思うが、見栄えで入れているであろう
ものも多かろう。

ただ、スパゲティーは2mmと少し太いものが
売っていたので買ってみる。
プッタネスカには太いものを使うのが普通、と。

レシピは、日高シェフのもの。

「教えて日高シェフ! 最強イタリアンの教科書」

puttanescaは、一般に娼婦風と説明される。

だが、試みにイタリア語の辞書を引いても、出てこず、
コルシカ語で売春婦、と、出てくる。

コルシカは今はフランス領で、イタリア半島の西の
地中海に浮かぶシシリアよりも少し小さい島。
ご存知皇帝ナポレオンの出身地。
イタリア語だと、ほぼこのパスタを指すよう。

日高シェフは「娼婦とはなんの関係もありません。
とある著名人が遊び心でつけた名前が、物珍しく
おもしろいとイタリア全土に広まった」とのこと。
「この名前は第二次大戦後、ナポリ近海に浮かぶ
イスキア島でつけられたので歴史は新しいですが、
料理自体はずっと以前から作られていた」という。

なるほど。
いくらなんでも、娼婦風とは、ヘンすぎる。

材料。

オリーブ(瓶詰)は黒と緑各5こ切る。ケッパー大さじ1。
にんじく1片みじん切り。アンチョビフィレ1切れ、
こまかく切る。赤唐辛子小口切り1本分。

赤唐辛子は乾燥ものなので、お湯を気持ち入れ
レンジで短時間加熱、戻しておく。炒めるので
焦げてしまうと考えて。

ソースはすぐにできるので、大鍋に湯をわかしておく。

フライパンにエクストラバージンオリーブオイル。
にんにくと唐辛子を炒める。

やはり焦がしてはいけないので、高温にしてから
弱火にし、香りを出す。

切ったアンチョビを投入。

ほぐすとのこと。
具というよりは、調味料である。

オリーブ、ケッパーも投入。

和える程度で、トマト缶カット150g程度。

煮詰めながら、炒める。
ここから、スパゲティーをゆで始める。
早ゆでなので、6分。

トマトが煮崩れてくるのが目安。
味見をして、塩胡椒。

スパゲティーがゆだったら、合体。

和えて、もう一度味見。
仕上げに黒胡椒をミルで挽き入れる。

パルミジャーノ・レッジャーノをおろす。
これはシェフのレシピ外。入れないもの?。

盛り付け。

スパゲティー・プッタネスカの出来上がり。

ビールを開けて、食べる。

なかなか、うまくできた。

夢中で食べる。

かなり簡単である。
軽く煮込むだけなので、すぐできる。

そして、特にコツというものもないのでは
なかろうか。
誰でも、うまいものができる。

ちょっとおもしろい。

 

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月 | 2021 5月 | 2021 6月 | 2021 7月

2021 8月 | 2021 9月 | 2021 10月 | 2021 11月 | 2021 12月 | 2022 1月 | 2022 2月 | 2022 3月 |

2022 4月 | 2022 5月 | 2022 6月 | 2022 7月 | 2022 8月 | 2022 9月 | 2022 10月 |

2022 11月 | 2022 12月 | 2023 1月 | 2023 2月 | 2023 3月 | 2023 4月 | 2023 5月 |

2023 6月 | 2023 7月 | 2023 8月 | 2023 9月 | 2023 10月 | 2023 11月 |

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2023