断腸亭料理日記2023
4304号
3月21日(火)夜
さて、暖かくなってくると、
食べたくなるのは、豚の生姜焼き。
ポークジンジャー、で、ある。
なぜであろうか。
やはり生姜焼きの類は、暖かい時期、
特に夏に食べたくなる。
やはり、さっぱりしているからであろう。
ポークジンジャーと豚の生姜焼きと、
どう違うのかというと、まあ、どちらも
豚ローススライスを生姜じょうゆで焼いたもの
であるが、スライスの厚みで私は使い分けている。
と、いっても、厚い方がうまいので、
自分で作る場合は、ポークジンジャー意外は
ない、ということにはなるのだが。
厚いというのは、どのくらいかというと、
とんかつ用のロース。これを使う。
そして、必要なのはキャベツ。
キャベツの千切りは欠かせなかろう。
とんかつにもむろん欠かせないが、同じくらい、
ポークジンジャーにはなくてはならない。
焼いた生姜じょうゆのたれを千切りキャベツに
かけたもの。
まさに、これ、で、ある。
買出しは、浅草六区のOKストア。
やはりここ、安い。
豚ロース厚切り、二枚入り。
492円の3%引きのもの。
キャベツは半分のもの。
今、春キャベツも出ているが、千切りは、
ノーマルなものがよろしかろう。
それから生姜も。
さて、生姜のこと。
生姜というのは、一回では使い切れない。
が、日持ちに問題がある。
皆さん、どうしておられようか。
最近、冷蔵庫の野菜室ではなく、常温で密閉、が、
よい、というので、ジップ付きの袋に入れて置いている。
これ、寿命は伸びているようなのだが、それでもだめに
なってしまうものも出てくる。
もつものは、芽や根が出てくるもの。
芽や根が出ないものはすぐにだめになるようなのである。
生きているものは寿命が長いということでよいのか。
生姜というのは、植物学的には、なんであろうか。
根っこ、ではないし、茎、なのか。
調べると、やはり地下にある茎で、根茎というらしい。
(ウィキ)
では芽が出るものと出ないものの違いはなにか?。
茎から芽が出るとしてもどこからでも出る、のか、
あるいは決まっているのか。芽の出るメカニズムである。
これ、調べると、芽ができる前に「いろいろな位置に
芽の原基ができ」るらしい。(コトバンク)
いろいろな位置ということなので、植物の茎のどこでも
芽は出る可能性はある、ということなのであろう。
で、なんらかの理由でどこかに原基ができる?。
もしかすると、生姜として売られているものには、
既にこの芽の原基ができているのではなかろうか。
例えば、じゃがいもも調べるとやはり同じ地下にある茎で、
芽の出る部分は凹んだ決まった部分であるのは皆さん
ご存知の通り。特定の凹みに芽の原基が既にできている
のであろう。
生姜は小さく切られて売られているので、この芽の原基の
あるものとないものがあって、ないものからは芽が出ない?。
わからぬが、こんなことなのかもしれぬ。
ともあれ、芽が出ないものは、あきらめるしかない、
ということなのか。
さて、作る。
まずは、キャベツの千切り。
これはもうスライサー。以前は包丁で細く切ることを
命と思ってきた。1mm幅程度はまあ切れなくはない。
が、スライサーの方が早いし、問題なく細くも切れる。
これはまあ、そこそこ名の知れたとんかつやで
使っているのを見て、スライサーでよいか、と
思うようになった。
もちろん、包丁で切っているとしか思えない千切りを
出す老舗はたくさんあるが。
切って水に浸しておく。1時間ほど。青くさい匂いが
なくなるのが目安。
1時間たったら、水を切って冷蔵庫へ入れておく。
豚ロース厚切り。
生姜を皮ごとおろす。
おろした生姜、しょうゆ、酒でたれを作っておく。
他のものは入れない。これで十分である。
豚に小麦粉をふる。片面のみ。
ムニエルではなく、とろみを出すため。
油を引いて、どちらが正解なのか、わからないのだが、
小麦粉のない方から、投入。
中火。フライパンを傾け、脂身から油を出すことを目指す。
よい色になったら、ひっくり返す。
反対側もよい色まで焼いて、生姜のたれを投入。
さらにひっくり返し、軽く煮詰めて、出来上がり。
厚いので、ちょっと火の通りに心配であれば、
たれを入れてから煮詰めすぎぬよう気を付けながら、
長めに加熱してもよい。
キャベツとともに盛り付け。
きゅうりが野菜室に一本あったので、数枚スライスし、
これもシャッキリさせるため少し水に漬けておいた。
たれもキャベツにかけ、マヨネーズも添える。
ビールを開けて、食べる。
いつも通り、まあ問題はなくよくできた。
まあ、たいしてコツもいらない。
誰が作っても簡単にうまいものができる。
ポークジンジャー、で、ある。
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